「緊張」の日本開幕から25分後 由伸イジリに報道陣笑顔…大谷翔平が見せた“いつも通り”

カブス戦に出場したドジャース・大谷翔平(左)と山本由伸【写真:THE ANSWER/中戸川知世】
カブス戦に出場したドジャース・大谷翔平(左)と山本由伸【写真:THE ANSWER/中戸川知世】

日本開幕戦で2安打2得点「珍しく緊張しているなという感じ」

 さすがに大谷翔平も、いつも通りとはいかなかった。18日のカブスとの東京開幕戦で2安打2得点。逆転勝ちに貢献した後の記者会見で、思いの丈を吐き出した。「あまり打撃で緊張することは普段ないんですけど、珍しく緊張しているなという感じが1打席目はあった」。プレッシャーから解放されたのか、会見でホッとした表情を見せた。

 メジャー8年目で初めて迎える日本開幕。初回先頭でアナウンスされて打席に入ると、ドーム中がシーンと静まり返った。今永の3球目、真ん中付近に入ったフォーシームに反応。引っかけ気味の二ゴロは、この日の反省だったようだ。「“四球だけはいらないな”という感じで、ちょっと思い切りいき過ぎている感覚はあった」。気持ちの高ぶりがあった。

 準備の段階から違った。本拠地ドジャースタジアムでは打席間にベンチ裏の打撃ケージで次打席の準備を進めるが、東京ドームではそれができない。ベンチ裏の空いたスペースは、姿見を使ってバットスイングができる程度。しかもNPB時代に主に使っていたのは一塁側ベンチで、ドジャースの三塁側ベンチ裏は勝手が分からなかったという。

「ビジターサイドがどうなっているか分からなかった。練習の時からゲーム中はケージもないし、準備も難しいのかなと思っていました。そこに対して、しっかり対応していくのが今日は課題だったかなと思います。そういう意味では、3打席目以降はいい仕事ができた」。1点を追う5回のチーム初安打となる右前打で逆転劇を演出。9回には右翼線二塁打でダメ押し点を生んだ。慣れない環境下でも結果を出した。

 試合終了から25分後。会見場へ姿を見せた大谷は、すっかりいつもの姿に戻っていた。会見場に着くや否や、先に会見する山本由伸に“変顔”を連発。真面目に会見に臨む後輩を笑わそうと必死だった。対する山本も山本で、大谷が会見場の席に座った瞬間に携帯カメラのシャッターを切る。大谷はそれにピースサインで応えた。2人のやり取りを一部始終を見ていた報道陣の笑いを誘った。

 ベッツ、フリーマンを欠く中での開幕戦勝利。大谷は「今日勝ったことが明日の全員の士気につながっていくのかなと思います」と前を向いた。佐々木朗希がデビューする開幕第2戦は、いつも通りの大谷翔平が期待できそうだ。

【実際の様子】シュールな顔で“ピース” 会見場で大谷翔平が見せた由伸イジリ

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