故障、不振…昨季のタイトルホルダーが苦しむパ・リーグの投手たち

サファテ、岩嵜の救援陣タイトルホルダーがいずれも故障離脱

　リーグ優勝、クライマックスシリーズ進出争いが激しくなる中、もうひとつの楽しみといえば個人タイトルの争いだろう。今季も熾烈な争いが繰り広げられている。

　そんな中、昨季タイトルを獲得したパ・リーグの投手たちの故障や不振が目立つ。最優秀防御率、最多勝利に輝いた西武・菊池雄星投手は故障で離脱した時期もあったが、ここまで奪三振数はリーグ4位の97奪三振、防御率はリーグ5位の3.15、勝利数もリーグ7位タイの8勝。5年連続最多奪三振のタイトルを目指す楽天・則本昂大投手はリーグ2位の121奪三振を記録しているが、その他の投手は故障や不調の選手が多い。

　昨季46HPを挙げ最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得したソフトバンク・岩嵜翔投手は、開幕直後に「右肘鏡視下滑膜切除術・関節形成術」を受けたため、今季の登板数はわずかに2試合、2HPとなっている。シーズン新記録となる54セーブを挙げたサファテ投手も、開幕後すぐに「右股関節鏡視下関節唇修復術」で離脱。4年連続の最多セーブ、通算250セーブ達成も絶望的だ。