岸田護監督の誕生日に起きた“奇跡” 幸運を呼んだ「青い薔薇」…当日のドタバタ舞台裏
青い薔薇を受け取るオリックス・岸田護監督【写真:球団提供】オリックス・岸田監督の誕生日に起きた“奇跡”
花言葉の通り“奇跡”が起きた。オリックス・岸田護監督の44歳誕生日に本拠地・京セラドームで行われた、10日のソフトバンク戦で、このカードの連敗を「12」でストップさせた。フランスから紆余曲折、試合直前に岸田ファンから届けられた「青い薔薇」がチームに幸運をもたらせた。
5回にソロ本塁打を放った紅林弘太郎内野手が、1本の青い薔薇を左手に持ちベンチ前でナインjから祝福を受けた。観客席やテレビ観戦のファンには、紅林が持っている意味が分からなかった青い薔薇。送り主は、現役時代から岸田監督を応援するファンで作るオフ会のメンバーだった。
監督となって初めての誕生日を本拠地で迎える岸田監督を応援しようと、約30人での観戦が計画され、幹事の蟹守宇米美さんが「奇跡」や「夢が叶う」という花言葉の青いバラを贈ることを発案した。
「今日は監督の誕生日。すごくいい思い出に残る誕生日にしよう」
ここにも、ドラマがあった。試合前の円陣で、声出しを担当した水本勝己ヘッドコーチが「昨日のことは昨日のこと。(シーズン)143試合戦い、最終的にそこで結果が出るんやから」と、前日の1‐11の大敗からの切り替えを促した。「今日は監督の誕生日。すごくいい思い出に残る誕生日にしようや」と続けたその時、齋藤俊雄・戦略コーチが1本の青い薔薇を岸田監督に差し出した。
驚く表情を見せた岸田監督。その理由を齋藤コーチは「青い薔薇が届けられたのは知っていました。スタッフが監督室に飾ろうと花瓶を準備しているのを見て、声出しの(水本)ヘッドが誕生日に言及した時に監督に渡そうと思い、スタッフに1本、ベンチ裏に持ってくるようにお願いしたんです」。サプライズが成功し喜色満面の表情で明かす。
薔薇はそのままベンチに飾られ、首脳陣の間で「ホームランを打った打者に手渡そう」となって、紅林が手にすることになった。「そんないきさつで紅林選手が手にしたとは知りませんでした。監督室に飾っていただくだけでもありがたいのに。ベンチにも飾っていただいたおかげで、ソフトバンク戦に勝つことができたのかもしれません。誤配で試合に間に合うかわからなかったのですが、多くの“奇跡”が起きてくれてよかった」と笑顔で振り返る蟹守さん。
(北野正樹 / Masaki Kitano)