大谷翔平、1日で生んだ“記録ラッシュ” メジャー史上最速&唯一無二…29年ぶり快挙も

チーム71試合で25HRは1番打者&球団歴代最多タイ
【MLB】ドジャース 11ー5 ジャイアンツ(日本時間15日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、またも記録づくめの一日を演出した。14日(日本時間15日)の本拠地・ジャイアンツ戦で24号、25号の2本塁打を放ち、メジャー通算250本塁打に到達。1試合で複数の快挙を同時に成し遂げ、まさに“記録ラッシュ”となった。
2日(同3日)のメッツ戦第5打席から10試合本塁打がなかったが、初回の第1打席で沈黙を破ると、ループのカットボールを右翼席へ。打球速度110.3マイル(約177.5キロ)、飛距離419フィート(約127.7メートル)の豪快な一発だった。さらに6回には右腕ベックから25号を放ち、今季2度目の1試合2本塁打をマークした。
この25号には複数の記録が紐づく。MLB公式のサラ・ラングス記者によると、大谷は「球団最初の71試合での最多本塁打数」で、2000年のゲリー・シェフィールド、1951年のギル・ホッジスに並ぶドジャース球団タイ記録を達成。また、「1番打者としてチーム最初の71試合で放った本塁打数」では、1996年のブレイディ・アンダーソンと並び歴代最多タイとなった。
さらに米データ会社「オプタ・スタッツ」は「7月前にシーズン25本塁打・10盗塁・5三塁打を記録したMLB唯一の選手」として、2023年と2025年の大谷の名前を並列で紹介。150年以上のメジャー史上、この条件を満たしたのは自身のみで、かつそれを2度達成するという異次元の偉業だ。
そして、この日最大のハイライトは通算250本塁打&150盗塁の“ダブル到達”だ。大谷は通算944試合でこの節目に到達し、アレックス・ロドリゲス(977試合)を抜いてメジャー史上最速を更新。打者としては929試合目での250号で、アルバート・プホルスの933試合を超え、こちらも歴代5位のスピードとなった。
メジャーリーグの歴史は150年以上。その蓄積された記録の山に、プレーするたびに名を刻み続けるのが大谷翔平という男だ。唯一無二の才能が、今後どんな記録を塗り替えていくのか。その一打、一走、一振りから目が離せない。
(Full-Count編集部)