大谷翔平の死球は「故意だった」 指揮官再び怒り…160キロ直球が直撃「分かってたと思う」

9回に大谷とタティスJr.が死球…4連戦で計8死球
【MLB】パドレス 5ー 3ドジャース(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースは19日(日本時間20日)、本拠地で行われたパドレス戦に3-5で敗れた。9回にはフェルナンド・タティスJr.外野手の死球を巡って乱闘騒ぎに発展。両軍指揮官とも退場処分となった。さらに直後には大谷翔平投手にも死球がぶつけられた。試合後に取材に応じたロバーツ監督は、“死球合戦”について言及した。
試合後のロバーツ監督の会見は“死球合戦”の話題ばかりだった。まずは9回にタティスJr.に死球を与えた右腕リトルについて。「ジャック・リトルはメジャーデビュー戦だった。彼は登板を乗り越えようとしていた。私たちも彼を登板させて、試合を終わらせたかった。誰が見てもタティスに対しては故意ではないことは明らかだ」とかばった。
死球をぶつけてしまったタティスJr.については「タティスに当ててしまっていい気分ではなかった。いい選手だしグッドガイだ。いい気分ではなかった」と話した。ただ、両軍ベンチが総出となる乱闘騒ぎに。「彼(シルト監督)は私に向かって叫んで、にらみつけられたから、かんに障った。なぜなら、それだけ(死球)は避けたいと思っていたからだ。スター選手を試合から退かせないといけないからね。この子(リトル)を何回か投げさせて、試合を終わらせたかった。だから、むきになったんだ。だって、明らかに故意ではなかったからね」と決して故意死球ではなかったとした。
9回に大谷が右肩付近に死球を受けた。「故意死球だったか」と問われたロバーツ監督は「間違いない。(カウント)3ボールの場面で、相手は右腕だ。ショウヘイを当てる為に内角高めに投げてきた。あれはハードスロー(力強い球)だ。スアレスが左打者に対して直球で何回当てたことがあるのか知らないけど、明らかに故意だった」と断定。怒りを隠そうとしなかった。
それでも、大谷は死球直後に興奮するチームメートを制止した。ロバーツ監督は「彼は(スアレスの死球が)故意だったとわかっていたと思う。彼は(あの死球で)怪我をした訳ではないし、これ以上の揉め事は起こしたくなかったのだろう。私はその(振る舞いを)とてもリスペクトしている」と語った。
大谷は22日(同23日)の本拠地・ナショナルズ戦で次回登板が予定されている。「彼は大丈夫だ。避けることができたから、大丈夫だ」とロバーツ監督は無事を強調していた。
(Full-Count編集部)