ド軍1位指名は40番目 ブーイングに歓喜…MLBドラフト会場に生まれた“異様な空間”

ブルワーズから全体32巡目指名をされたブレイディ・イーベル【写真:真柴健】
ブルワーズから全体32巡目指名をされたブレイディ・イーベル【写真:真柴健】

ぜいたく税で“親子鷹”ならず…? MLBドラフト会議会場はカオスな空間

 ドジャースは近年の補強成功もあり“親子鷹”とはならなかった。13日(日本時間14日)にMLBドラフト会議がアトランタで行われ、カリフォルニア州コロナ高のブレイディ・イーベル内野手は全体32位でブルワーズに指名された。父はドジャースの三塁ベースコーチを務めるディノ・イーベル外野守備コーチで、親子で同じユニホームを着ることになるのか、注目を集めていた。

 全体1位指名権を持っていたナショナルズが指名したのは、フォート・カッブ=ブロクストン高のイーライ・ウィリッツ内野手。そこから順に指名を行っていったが、ドジャースの指名番はなかなか巡ってこなかった。

 メッツ、ヤンキース、ドジャースの3球団は、ぜいたく税の2番目の基準額を超過したことで「最上位の指名権が10ランクダウンする」というペナルティを受けていた。ドジャースは全体40位でザッカリー・ルート投手を今回のドラフトで初めて指名。続く全体41位でチャールズ・ダバラン外野手を指名した。

 イーベルは全体32位だったため、ドジャースが選択権を持つ前にリストから名前が消えていた。これは近年に大谷翔平投手らを獲得した際にかかった「ぜいたく税」が影響したものでもある。

 ただ、昨季世界一に輝いたドジャース。ドラフト会場も大きな盛り上がりを見せ、他球団ファンからはブーイングを受けるも「レッツゴー、ドジャース!」の掛け声で、40番目に訪れた初指名を待つ“カオス”な空間が形成されていた。

(Full-Count編集部)

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