田中将大は「もったいない」 日米200勝に足踏み…巨人OBが指摘した4回以降の“別人”

7日ヤクルト戦で6回途中2失点に高橋尚成氏「すごく丁寧に投げていた」
巨人やメジャーリーグ、DeNAでプレーした高橋尚成氏が、自身のYouTubeチャンネル「高橋尚成のHISAちゃん」を更新し、約3か月ぶりの1軍登板を果たした巨人・田中将大投手の投球について解説した。
田中は7日のヤクルト戦に先発し、5回2/3、104球を投げ3安打2失点(自責1)、4四球、3奪三振だった。高橋氏は「正直な感想ですけど、全然春先よりいい。球の質がすごく良くなっている印象でした。今回すっごく丁寧に投げていた。両コーナーも高低も、すごく丁寧に投げていたのでこれだけのゲームをつくることができたと思う」と評した。
一方で「ただひとつ、もったいないという感じがしました。2死から点を取られたり。3回まで31球で終わったんです。これだったら7回全然行けるかなと思ったら、次の4回に慎重になりすぎて四球、四球と続いて、またフルカウントになって甘めの球をタイムリー打たれた。もう少し、中軸だったので慎重になるのはわかるが、もう少し丁寧かつ大胆さが必要だったのかなと思いますね」と指摘した。
実際に田中は3回まで1人の走者も許さず、テンポの良い投球だった。しかし1点の援護をもらった4回に2死から2者連続四球でピンチを招くと、オスナに同点適時打を浴びるなど、この回だけで30球を要した。5回も2死満塁のピンチを招くなど球数がかさんだ。「3回までと4回以降の投球がまるっきり違ってしまったのが残念かな。別人。3回までは田中投手本来の力、4回以降は春先のちょっとボール球が多いストライクゾーンに投げ込めていない田中投手だった」と分析した。
日米通算200勝まであと「2」のまま足踏みとなったが、高橋氏は今季中の達成について「あると信じたいですね。本当に頑張ってもらいたい。あとなんとか2勝をもぎ取ってほしい。打者が点を入れてくれるとかの問題にもなってくるかもしれないですけど、現状でできることは丁寧に、なおかつ大胆に投げていくこと。田中投手も十分わかっていると思いますし、僕は200勝してほしい」とエールを送った。