サンドバーグと指揮官としての契約を結んだフィリーズ

名門復活が託されるサンドバーグ

 このまま往年の名選手にチームの未来が託される。フィリーズがライン・サンドバーグ監督代行と2016年まで正真正銘の指揮官としての契約を交わしたと、米全国紙USAトゥデーは大きく取り上げた。2017年の契約はオプションとなるという。

 カブスの二塁手として長らく活躍し、05年に野球殿堂入りしたサンドバーグ氏は、07年からカブスのマイナー組織で監督を歴任。11年からは、現役時代にプロのキャリアをスタートさせたフィリーズの3Aで指揮官に就任し、今季はフィリーズに“昇格”して三塁コーチを務めていた。そして、8月16日に日本プロ野球でも活躍した「赤鬼」ことチャーリー・マニエル監督が成績不振で解任されると、監督代行としてチームを率いてきた。

 監督代行になって以降の戦績は18勝16敗。ルーベン・アマロGMは「ラインは我々のクラブと組織を前に進めるために必要不可欠な資質と技術を持っている」と高く評価する。メジャーのチームを指揮するのは監督代行になってからが初めてだが、選手からの信頼は厚く、マイナーリーグで指揮官として6年間の経験があることも決め手となったようだ。

 実は、サンドバーグ氏はカブスでメジャーの監督としてのキャリアをスタートさせたがっていたという。ただ、同紙は、フィリーズならばスター選手や巨額の年俸を引き継ぐことが出来るとしている。ここ2年は低迷しているチームだが、潜在能力は計り知れない。

 サンドバーグは取材に対して「私は今、より自信を持っている。とてもいい感じだ」と話している。名選手にして名指揮官になろうとしている男に、名門復活が託される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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