田中将大が日米通算200勝達成 渾身の85球で6回2失点…“王手”から4度目の挑戦で大記録

試合後、ファンに手を振る巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】
試合後、ファンに手を振る巨人・田中将大【写真:加治屋友輝】

残り2試合で達成、幼馴染の坂本勇人とハグ

■巨人 4ー2 中日(30日・東京ドーム)

 巨人の田中将大投手が30日、本拠地での中日戦に先発。6回2失点の好投で今季3勝目を挙げ、王手をかけてから4度目の挑戦で日米通算200勝の大記録を達成した。勝利が決まると笑顔でガッツポーズを見せ、幼馴染であるチームメートの坂本勇人内野手から花束が手渡された。

 初回に3点の援護をもらうと、2回まで無失点と快調な立ち上がりを見せた。3回に細川に右中間へ20号2ランを浴びて1点差とされたが、その後は立ち直り、5回を投げ抜いて勝利投手の権利を得た後も続投。6回を3者凡退に仕留めると、ベンチに戻って阿部慎之助監督とグータッチを交わし、笑顔を見せた。今季最長タイの6回85球を投げ、4奪三振、4安打2四球2失点という見事な内容だった。

 7回からは田中将に勝利を届けるため4人が継投。再三にわたり得点圏に走者を抱えるも、守護神のマルティネスが8回途中から回跨ぎで投げる執念の継投で失点を許さず、9回2死で辻本を空振り三振に仕留めると、田中将もベンチで笑顔を見せて両手でガッツポーズ。グラウンドに出てファンの大歓声に応えると、坂本とハグを交わした。

 2021年に楽天に復帰し、3年間で計20勝を挙げるも、昨季はわずか1登板で未勝利に終わり、オフに退団。巨人に入団した今季は、試合前時点で9試合に先発登板。2勝4敗、防御率5.31としていた。

 8月21日のヤクルト戦で今季2勝目を挙げ、日米通算200勝に王手をかけたが、それ以降は3連敗を喫して足踏みが続いた。前回登板となった9月21日の中日戦では、5回1/3を5失点と踏ん張りきれなかった。

 日米通算200勝を達成したのは過去にダルビッシュ有、黒田博樹、野茂英雄の3人。田中将はここまでメジャーで78勝、NPBで121勝をマークしてきた。

 既に3位でクライマックスシリーズ進出を決めている巨人は、10月1日の中日戦でレギュラーシーズンの143試合を終える。この日が今季中の日米通算200勝達成に向け、実質的なラストチャンスだったが、見事に結果を出した。

【実際の様子】田中将大、幼馴染の坂本勇人と歓喜のハグ…日米通算200勝達成を喜ぶ幼馴染

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