黒田博樹が大乱調もヤンキース指揮官の信頼は揺らがず 「私はとてもいい感触を持っている」
黒田にとって散々な一日
ヤンキースの黒田博樹投手(39)が12日のタイガース戦に先発し、3回2/3を10安打6失点と大乱調に終わった。投球の内容を詳しく報じた地元紙ニューヨーク・ポスト(電子版)は、ジョー・ジラルディ監督が試合後にベテラン右腕への変わらぬ信頼を明かしたことも伝えている。
散々な一日だった。同紙によると、タイガース戦に登板した黒田はボールを低めに集められず、相手打線もそれを見逃さなかったという。初回から6安打を浴びて4点を献上。さらに、2死2塁からブライアン・ホラデイにヒットを許したが、センターのメイソン・ウィリアムズが本塁への好返球で二塁走者のニック・カステラノスを刺し、何とかこの回の相手の攻撃を断ち切った。
その後も立て直せず、10失点で4回途中に球数が予定していた60球に達し、交代となった。
黒田は昨年、最後の2か月で1勝7敗と大きく負け越してシーズンを終えた。9月の防御率は5・70という乱調だった。
ただ、ジラルディ監督は過度の心配はしていないという。
「変化球の調子が良くなかったが、それはこの時期には珍しいことではない。去年の終わり方のせいで、人々は今年どうなるか疑問に思っているだろう。私は彼についてはとてもいい感触を持っている。去年の終盤、彼はガソリン(スタミナ)切れになったと私は考えているが、今年はいい年を送ると思っているよ。腕の振りは良かった。彼はベテランだし、キャンプで何かをやり過ぎる必要はない」
確かに、この2年間、苦しい状況の中でもヤンキースの先発ローテーションを支えてきた黒田に対する信頼が簡単に揺らぐはずがない。
ヤンキースは、11日のナショナルズ戦に先発したエースのCC・サバシアも乱調に終わった。ただ、2人のベテランは開幕までに調子を取り戻すと、指揮官も信じているはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count