山本由伸と重なったCY賞右腕…ライバル球団トップが絶賛「思い出させるね」

ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】
ドジャース・山本由伸【写真:ロイター】

ジャイアンツの伝説捕手、ポージー氏が山本由伸について言及

 思わずレジェンドの姿を重ねた。ドジャース・山本由伸投手は今年のワールドシリーズで史上13人目となる3勝を挙げ、MVPに輝いた。第7戦では“中0日”で登板して胴上げ投手になった。伝説的な活躍にライバル球団のジャイアンツで編成本部長を務めるバスター・ポージー氏が惜しみない賛辞を送った。

 米地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は11日(日本時間12日)、「バスター・ポージーが語るヤマモトと伝説のワールドシリーズ」との見出しで記事を掲載。「特筆すべきは、ヤマモトが中0日で最終戦に登板しながら、なおも100マイル近い速球を投げていた点だ」と、シリーズを通じて3勝を挙げた山本のタフネスぶりを紹介した。

 記事の中でポージー編成部長は、山本の投球フォームに関して「彼の柔軟性は(ティム・)リンスカムを思い出させるね」と語った。キャリアのほとんどをジャイアンツでプレーしたリンスカムはサイ・ヤング賞2度受賞、通算110勝を挙げた。さらに「リンスカムも同じようなタイプの可動域を持ち、細身なのに力強い体格だった」が山本と重なるという。

 さらに同氏は今年ワールドシリーズを振り返り「おそらく私が記憶している中で最もダイナミックなワールドシリーズのひとつだったと思う」と振り返り、その中でも延長18回の激闘となった第3戦の重要性を強調した。

 ポージー編成本部長はジャイアンツ一筋で2010年代に3度のワールドチャンピオンに輝いた。そして、2014年のロイヤルズとのワールドシリーズでも正捕手として活躍した。ドジャースとのライバル球団にいる幹部が、自軍の大エースに山本の投球を重ねた。それほどに山本が残したインパクトは鮮烈だった。

(Full-Count編集部)

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