楽天・村林が見据えた目標「ショートでも」 10年目で初受賞…成長遂げた万能野手

楽天・村林一輝【写真:古川剛伊】
楽天・村林一輝【写真:古川剛伊】

村林が三塁手で初のGG賞「みんなに自慢したい」

 第54回三井ゴールデン・グラブ賞の表彰式が27日に行われ、金色のグラブ型トロフィーが授与された。2年連続で最多勝利投手賞を獲得した日本ハム・伊藤大海投手や、育成出身としては史上初となる首位打者に輝いたソフトバンク・牧原大成内野手など、パ・リーグは6選手が初受賞。フレッシュな顔ぶれが並んだ。

 なかでも、プロ入り10年目の楽天・村林一輝内野手は、三塁手で初受賞。昨季までは主に遊撃手を務め、堅実な守備でレギュラーに定着した村林だったが、今季は宗山塁内野手の加入もあって、三塁手としての起用がメインに。ポジション変更をものともしない活躍でコンスタントに結果を残し、137試合で513打数144安打、打率.281の好成績をマーク。ゴールデン・グラブ賞だけでなく、自身初の打撃タイトルである最多安打賞やベストナインに輝き、チームの要へと成長を遂げた。

 引き締まった表情でグラブ型トロフィーを受け取った村林は「与えられたところで、自分のベストを尽くそうと思って試合に臨んでいました」と今季を振り返り、「また獲れるように頑張りたいと思います」と来季もこの舞台にかえってくることを誓った。

 表彰式後は「めちゃくちゃ嬉しいです」と喜びをかみしめた。長い下積みを経て、10年目でようやく手にした金色のグラブ型トロフィーについては「とりあえずみんなに自慢したいなと思います」と顔を綻ばせた。

 今回の受賞は「自信にしたい」と語り、「与えられたところでパフォーマンスするということがプレーヤーとしてするべきことですが」と前置きしつつ、「ショートでも獲れたらいいなと思います」と次なる目標も見据えた。

 来シーズンはどんなプレーを見せてくれるのか、期待せずにはいられない。

(「パ・リーグ インサイト」後藤万結子)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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