3年間1軍出場なし、背番号“降格”「やっぱドラ1だなと思われたい」 背水5年目の胸中

2021年ドラフト1位の楽天・吉野創士は4年目の昨季1軍デビュー&初安打
「自分としては今年が本当に勝負の年だと思っています」。楽天の5年目・吉野創士外野手が語気を強める。。2021年ドラフト1位で入団した22歳は、昨季ようやく1軍デビューを果たしてプロ初安打もマーク。今季はキャンプ1軍を掴み、アピールに燃える。
期待の大きさとは裏腹に、入団から3年間は結果が出ずに低迷した。“ドラ1”の肩書きに押しつぶされそうになったことも数知れず。「それは正直、プロに入ったときからありました。ほかの人の目線じゃないですけど、そういうのも結構あって……」と打ち明ける。2024年オフには入団から背負ってきた「9」から「78」に変更となった。
このままでは終われないと4年目の昨季、2軍で99試合に出場して打率.250、3本塁打、29打点、長打率はチームトップの.364と光る兆しを見せ、9月29日についに1軍に昇格。4位が確定したあとの“消化試合”ではあったが、5試合に出場して打率.231(13打数3安打)に「相手投手に対する配球の整理、守備でも1軍の打者の打球の伸びなど学べること、実際にあの場に立ってわかることがありました」とうなずいた。
いい流れの中で、オフに参戦した台湾ウインターリーグでは打率.315をマーク。「シーズン中はガチガチに固まりながらやっている中なので、根本的に野球を楽しめて、それで結果的にああなったのでよかったです」とメンタル的にも成長を遂げた。
5年目の今季は同学年の大卒新人たちも入団してきた。その中には同じ外野手もいて「先に入った身として負けられない」と並々ならぬ意欲を燃やす。目標に掲げる開幕1軍、さらにはその先のシーズン50試合出場へ、「2軍同様、長打率も上げていきたい」とバットを振り込む日々だ。
「3年間結果が出ずに苦しい状態が続いた中で、4年目にちょっと“ドラ1の意地”じゃないですけど、少しは出せたと思うので、今年は本当に『やっぱりドラ1だな』ということを、ファンの方やチーム内でも思われたいです」と吉野。ここから逆襲が始まる。
(町田利衣 / Rie Machida)