谷内コーチ「すごくいい表情で三塁の守備をやっていますよね」
ヤクルト・山田哲人内野手が、今キャンプから三塁に挑戦している。沖縄・浦添では連日ノックを受け、感覚を研ぎ澄ませる日々。疲れも溜まる第2クール終盤、“あの男”からのメッセージを届けると、その顔には満面の笑みが広がった。
遡ること数日前、沖縄・名護で行われている日本ハムキャンプで、谷内亮太内野守備走塁コーチを取材した。日本ハム内野陣についての話を聞き終えると、山田の話題へ。谷内コーチは「SNSとかで見ると、すごくいい表情で三塁の守備をやっていますよね」と笑い、こう付け加えた。
「走者二塁のときのバント処理のポジショニングだけ、後ろ過ぎるときがあるから気を付けた方がいいですね。ベースカバーの距離感も変わってくるから。もうちょっと前でやっておきな、って言っておいてください」
というわけで、山田にこの“アドバイス”を伝えると、「この指摘は合ってる。けど大丈夫。わかった上で、練習で楽をしちゃってたから。試合になったら前に行くから」とちょっとバツが悪そうに“言い訳”を繰り広げた。
2010年ドラフト1位で履正社高から入団した山田と、2012年ドラフト6位で国学院大から入団した谷内。2学年違いで若手時代は常に行動をともにし、1軍に同行している際には埼玉・戸田市内の寮から神宮球場まで谷内の車で往復した。まだまだ若くメンタルが弱かった山田にとって谷内はよき兄貴分であり、よき相談相手で、ファンからも「やちやまだ」と愛されていた。
互いに30歳を超えても“絆”は変わらない。山田は「やっちー(谷内)がそんなに見てくれているなんて。すごいよね、気持ち悪いよね(笑)。オフにはご飯にも行ったし、こういう関係が続いているのはありがたい。やっちーありがとう」と先輩に感謝した。
プロ16年目の33歳。すっかりベテランとなった山田の完全復活を、誰もが待っている。
(町田利衣 / Rie Machida)