侍Jから豪快弾も…“ギータ2世”は「今のままじゃ2割そこそこ」 OB語る問題点

侍相手に豪快弾の笹川…新井宏昌氏が解説
力があることを知っているからこそ、言葉も厳しくなった。ソフトバンクの笹川吉康外野手は22日、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われた野球日本代表「侍ジャパン」との練習試合で“今季1号”を放った。右翼席中段まで運ぶ特大の一発に球場が騒然となった。
昨季のウエスタン・リーグ2冠王だが、1軍では未だ通算2本塁打と殻を破れずにいる。23歳の大砲候補には何が必要なのか――。現役時代に通算2038安打をマークした野球評論家・新井宏昌氏は「思い切りよく振るっていうことは非常に素晴らしいことなんですけど……」と前置きしつつ、懸念を明かした。
「この投手のどのボールを思い切りよく振るのかとか、笹川選手がしっかりと頭の中で整理をして打席に立っているのかなって考えると、そうじゃないのではないかなと思ってしまうんですよね」
この日、1-4の2回2死で迎えた第1打席。曽谷の138キロのフォークをとらえた。打球は右翼席中段に飛び込み、強打者の片鱗を見せた。一方で、第2打席は右飛、第3打席は安打こそ生まれたがバットを折られた当たりだった。
笹川の打席を見ると、打球を引っ張る意識が強い。それ自体は問題ないこととしつつ新井氏は「それも紙一重ですよね。今日はハマって入ったという感じに見えました」と厳しい口調だ。
柳田との違い「あの打ち方だと2割そこそこも打てない」
新井氏自身もソフトバンクの前身である南海出身。ソフトバンクのコーチも務め、柳田悠岐外野手らも見てきた。笹川は柳田の後釜としての期待がかかっているが、1軍で定着しないのには決定的な違いがあるという。
「柳田選手に関しては体に入ってくるボールを引っ張るんですよね。近いボールだけを打っている。だから彼は自打球が多いんです。笹川選手に関しては例えば、外角のストレートも同じように打ってしまう。あの打ち方だと2割そこそこも打てないと思います」
そう厳しい口調になるのも期待の裏返しでもある。この日は「9番・中堅」で先発出場。「センターを守れる守備力や走力もあるんですから、考えて打席に立てれば、クリーンアップを打つこともできますよ」。“ギータ2世”と呼ばれた逸材も今年で6年目。新井氏もロマン砲と呼ばれ終わるには勿体無いと感じているようだった。
(Full-Count編集部)