中京大中京高でチームメートだった2人が侍ジャパンとして試合に出場
懐かしい背中が、さらに頼もしくなっていた。中山礼都外野手(巨人)は23日、侍ジャパンのサポートメンバーとしてソフトバンクとの強化試合に出場。打線が沈黙する中、6回にチーム初安打を放って存在感を見せた。4回には6年ぶりの“共闘”が実現。試合後には高校時代を思い出し、笑顔になった。
この日、4回からは高橋宏斗投手がマウンドにあがった。2人は中京大中京高時代に互いを高め合ったチームメート。新型コロナウイルス流行の影響で夏の甲子園は、交流試合という形になったが、2年秋から公式戦負けなしの28連勝を記録し、同校の「最強世代」とも呼ばれる。
2020年のドラフトでは、高橋が中日1位、中山が巨人3位で指名されてプロ入り。6年が経ち、チームメートとして試合に出場するのは高校以来となった。
久々に後ろから見た高橋のボール。1イニング目から154キロをマークするなど、上々の仕上がりだった。中山は「すごくいい真っすぐだなというのを見ていて感じました。しっかり、日本代表の球を投げていた」と感服。一塁ベンチに戻る際には、自然と視線が合った。守備が終わり、同じベンチへ向かうのが懐かしい。
5回の守備では、1死から谷川原の一塁へのゴロを中山が捕球。カバーに走った高橋を制し、「OK!」と声を出して一塁を踏んだ。「あいつはトスが欲しいみたいだったんですけど、『自分で行けるわ』という感じで」。緊張感のある中で、高橋との会話に頬が緩んだ。
中山も負けてはいられない。「とにかく結果を残すこと。ああいう苦しい展開でも、一本出て空気を変えたいなという思いを持って」。6回にWBCメキシコ代表の左腕、エイドリアン・アルメンタ投手から左前へ快音を響かせた。
久々に中山をバックに投げた高橋も、共闘を喜んだ。「昨日から危ない守備をしてたので、不安でしたね」。笑顔でイジれるのも、親友だからこそだ。
「久しぶりに一緒のチームでやって、めちゃくちゃ楽しいです。高校時代を思い出しますし、こういう舞台で一緒に野球ができるということは、本当に幸せですね」
中山は昨年は自己最多の103試合に出場。サポートメンバーとして参加する宮崎合宿では、松井秀喜氏から熱心な指導を受けるなど、充実の日々を過ごしている。「すごくいい時間を過ごせている。次は(WBCの)大会で、野球をやりたい」。その時、横には「ヒロト」がいるはずだ。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)