ダルから得た新球も…侍J最年少の尽きない向上心 3分半の取材で繰り返した「もう一つ」

阪神戦に登板した侍ジャパン・高橋宏斗【写真:小林靖】
阪神戦に登板した侍ジャパン・高橋宏斗【写真:小林靖】

高橋宏斗は2回3奪三振、無安打無失点も「もう一つ状態を上げたい」

 野球日本代表「侍ジャパン」の高橋宏斗投手(中日)は3日、「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合」阪神戦に先発し、2回無安打無失点と好投した。スプリットで3三振を奪い、勝利投手になった。今大会もチーム最年少となる23歳の中日エースは万全で本番に挑む。

「結果が欲しかったので。本番前の最後の登板で。良い感覚のまま終えることができて良かった」

 27日の中日との強化試合では大勢の負傷降板を受けて9回2死から緊急登板。ブルペンで2球しか投げてない状態だったが、なんとか試合を締めくくった。その登板から中3日での先発登板だった。

 最速155キロと直球は走り、決め球のスプリットが威力を発揮した。宮崎合宿中にダルビッシュから学んだカットボールも投球のスパイスとなった。

「カットボールはダルビッシュさんに教わった球種。右打者に対して投げました。かなり感覚は良いかなと思います。状態としては、もう一段階上がってくるかなという印象。本番に向けて残り数日でもう一つ状態を上げたい」

 20歳だった前回WBCで世界一に貢献。2024年プレミア12と井端ジャパンの常連となった。「ここから本戦に向けて流れや時間を合わせることができると思う。スムーズに入っていけるかなと思います」と胸を張る。チーム最年少とは思えぬ堂々の発言だ。

 今大会では投球間の時間制限「ピッチクロック」が初めて導入される。2月23日の壮行試合・ソフトバンク戦でも違反をとられたものの、「(捕手の中村)悠平さんとも話し合って、いい形で終えることができました」と、新ルールにもきっちり適応した。

「球速もそうですし、バッターの手元でもう一つ差し込めるボールが増えてくれば、もっと良い形で抑えられると思っています。もう一個状態を上げられるかなと思います」

 3分30秒の囲み取材の間に「もう一つ」「もう一個」「もう少し」と、投球の高みを目指す発言を計6度繰り返した。23歳の探究心と向上心は尽きない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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