村上宗隆、侍J“4番降格”の可能性 専門家が危惧した渡米後の変化「ちょっと不安」

新井宏昌氏、村上の打席でのスタンスの変化を解説
村上が少し心配だ。野球日本代表「侍ジャパン」の村上宗隆内野手は3日、京セラドーム大阪で行われた「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合」の阪神戦に「4番・一塁」で先発出場。3打数無安打でWBC前の最終実戦を終えた。
左腕・伊藤将と対戦した初回の第1打席は一ゴロ。その後の2打席はいずれも左飛に倒れた。合流後の強化試合2試合は6打数無安打。今季から挑戦しているメジャーリーグでのオープン戦は13打数5安打で打率.385と好調だったが、勢いがやや止まった形だ。
ヤクルトからポスティング制度を利用してホワイトソックスに移籍。現役時代にNPB通算2038安打を放ち、MLB中継の解説などでも活躍中の野球評論家・新井宏昌氏は、メジャーリーグに適応するために改造している打撃フォームと、その影響について言及した。
「メジャーのキャンプに行ってスタンスが変わった部分があります。ヤクルト時代はクローズドスタンスで、スタンス幅が広かった。今回はスタンス幅が少し狭くなって、スクエア気味になっています。打者は構えが少し変わっただけで、ボールの見え方が大きく変わります。そこでの間合い、ボールに対してバットのスイングの軌道が、まだつかみ切れていないように見えます」
「時間がかかりそう」「4番を外れる可能性もあるのかな」
プロはさらなる進化を求めて、変化することをいとわない。ただ打撃フォームの改造は、着手してすぐに完成するものではない。「打撃練習の緩い球は何も違和感なくやれます。でも試合の球は違う。まだ慣れていないと感じます」。自分のものとして習得するには、もう少し時間がかかりそうとの見立てだ。
2023年の前回大会は1次ラウンドで不振に陥り、4番降格を経験している。「それに加えて、今回は打撃フォームが変わっています。しかも変わってからまだ間がないので、そこにちょっと不安を感じます」。嫌な過去を思い起こさせるのである。
「彼自身が『これでいいのかな』と迷わなければいいんですけど……。迷うことなく今のスタイルで臨もうと思っていると思いますけど、感覚がビシッとはまるかどうかというところ。1次ラウンドは4試合しかない。感覚をつかむことができるかどうか、そこが難しいところです。もしかして1、2戦目で彼らしくない打撃内容が続けば、4番を外れる可能性もあるのかなと思いますね」
22歳で最年少3冠王を獲得し、前回WBCは苦しみながらも準決勝で逆転サヨナラ二塁打を放つなど世界一奪還に貢献。2度目の連覇に向けて期待が高まっているだけに、早々と不安を払拭してもらいたいところだ。
(尾辻剛 / Go Otsuji)