大谷翔平の会見…最前列に日本メディアはゼロ 異様な光景に感じた“変化”と米記者の驚き

WBCの公式会見に出席した侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】WBCの公式会見に出席した侍ジャパン・大谷翔平【写真:Getty Images】

会見で用意された約50席の椅子は満席、通路も寿司詰め状態

 異常な熱気だった。野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手が4日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の公式会見に出席。東京ドーム内の会見場に設置された約50席ほどのパイプ椅子は全て埋まり、通路も寿司詰め状態だった。

「『始まるな』っていう。明日、練習がありますけど、最後までしっかりと調整して、いい状態で臨みたいなと思っています」。WBC連覇へ向けた第一声に、会見場の全ての人間は聞き入っていた。

 大谷の会見は16時45分から行われた。主催者の読売新聞の関係者がこっそり30分前に教えてくれたが、会見場はすでにビッシリ埋まっていた。会見場の後方には、エンゼルス時代の大谷を取材し、今回が初来日だという米メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者の姿も。「ひどい暑さだ。もう冷房が必要だよ」。ドームの外の気温は8度。梅雨を思わせる熱気に、ただただ驚いていた。

サム・ブラム記者「世界を背負っているのが伝わってくる会見だった」

 今回の会見で記者が驚いたのは、大谷から一番近い最前列に日本メディアがゼロだったことだ。

 いつもの会見なら最前列は日本メディアだけだが、この日の大谷会見は台湾のメディア関係者ばかりだった。国際大会とはいえ、こんなの見たことない。いかに大谷が世界的なスーパースターなのかが伝わるシーンだった。

前回2023年のWBC開幕前に行われた大谷翔平の会見では、最前列は日本メディアばかりだった【写真:Getty Images】前回2023年のWBC開幕前に行われた大谷翔平の会見では、最前列は日本メディアばかりだった【写真:Getty Images】

 大谷への質問内容もバラエティに富んでいた。日本メディアからは大会への意気込みや話題の“お茶点てポーズ”への質問が飛び、韓国人記者からは「韓国の選手で注目している選手はいますか?」。台湾の記者は、チャイニーズ・タイペイが2024年プレミア12で初優勝した際、大谷が自身のSNSでそのニュースに触れたことについて、「台湾のファンは大変感動しました」と感謝を伝えていた。

 日頃、メジャーリーグを取材する米国の記者は基本的に野球に関する質問しかしない。それだけに、サム・ブラム記者は「オオタニの母国で行われた会見は非常に興味深かった。アメリカで質問する時とは全く違って面白かった。オオタニからはまた勝ちたいというのが伝わってきたし、日本だけでなく、世界を背負っているのが伝わってくる会見だった」と語った。改めて世界一の選手を感じさせる16分間だった。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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