大谷翔平の満塁HR直後…ベンチの侍ナインが口を揃えた“言葉” 源田が証言「みんなで打った後に言っていた」

飛び跳ねて喜ぶ大谷翔平(中央左)と鈴木誠也【写真:中戸川知世】飛び跳ねて喜ぶ大谷翔平(中央左)と鈴木誠也【写真:中戸川知世】

強化試合で2戦ノーヒットも…WBC初戦で満塁弾を含む3安打5打点

 野球日本代表「侍ジャパン」の大谷翔平投手(ドジャース)は6日、第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールCの初戦、チャイニーズ・タイペイ戦(東京ドーム)に「1番・DH」で出場し、満塁弾を含む3安打5打点の大暴れ。チームの7回コールド勝ちに貢献した。

 大谷劇場の幕開けは豪快だった。2回1死満塁、右腕ジェン・ハオジュンのカーブを右手一本で拾った。右翼中段まで伸びていくグランドスラム。ダイヤモンド一周ではお茶立てポーズも決まった。WBC通算2号で、2023年3月12日の1次ラウンド・豪州戦(東京ドーム)以来、1090日ぶりのアーチとなった。

 全てをドラマにしてしまう。2、3日のオリックス、阪神との強化試合では計5打数無安打。ドジャースキャンプ中の実戦形式の打撃練習「ライブBP」では計10打数2安打だったが、安打性はいずれも詰まらされた打撃だった。本人も「真っ直ぐに対して多少遅れ気味」と上がらない調子をボヤいていた。

 ところがどうだ。試合前としては異例のフリー打撃を実施。21スイングで右翼上部の看板を超える一発など10本の柵越えを放ち、満員の観客を魅了した。チャイニーズ・タイペイの選手たちは、わざわざベンチ裏から出てきて熱視線を送るほどだった。

フリー打撃をする大谷翔平【写真:荒川祐史】フリー打撃をする大谷翔平【写真:荒川祐史】
大谷翔平のフリー打撃が衝撃すぎて、思わず笑ってしまうチャイニーズ・タイペイのリン・ウェイエン【写真:荒川祐史】大谷翔平のフリー打撃が衝撃すぎて、思わず笑ってしまうチャイニーズ・タイペイのリン・ウェイエン【写真:荒川祐史】

源田壮亮がチーム内で生まれた“名言”を証言

 屋内の打撃ケージ内で調整するのがルーティンで、試合日のフリー打撃はエンゼルス時代の2023年9月4日の本拠地・オリオールズ戦以来、約3年ぶりだった。しかも同日に2023年シーズンを棒に振る右脇腹痛を起こしていた。

 初回先頭で初球を右翼線二塁打。2回2死一、三塁では右前適時打を放ち、三塁打が出ればサイクル安打達成だった。嫌な思い出も払拭する3安打5打点となった。

 同僚にも衝撃が走った。いつも見ている山本由伸投手は「初戦はなかなか1点を取るのが難しい。本塁打で一気に流れが来た。本当にさすがだなと思いました」と感嘆。強化試合と本番との違いを問われた井端弘和監督は「分かんないです(笑)」と笑顔。続けて「本番っていうことだけかなと思うんですけど。やっぱりスイングも違いましたし。試合前のルーティンを裏で見ましたけど、さすがだなと思って見させてもらいました」と素直な思いを口にした。

 前回大会でチームメートだった源田壮亮は、「みんなで打った後に言っていたんですけど、『大谷翔平が大谷翔平してたね』という会話をしていました」とベンチ内の反応を明かした。打者専念となったが、大谷翔平が大谷翔平をする――。WBC連覇を目指す侍ナインにとっては、これ以上ない“パワーワード”となるに違いない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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