なぜ21時試合開始? 侍J、ベネズエラ戦の終了は深夜も…無視できぬ日本市場の存在

侍ジャパンは準々決勝でベネズエラ代表と対戦【写真:中戸川知世】
侍ジャパンは準々決勝でベネズエラ代表と対戦【写真:中戸川知世】

WBC準々決勝・侍ジャパン-ベネズエラ戦は21時試合開始となる

 野球日本代表「侍ジャパン」は14日(日本時間15日)、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝・ベネズエラ戦に臨む。6大会連続のベスト4進出がかかる大一番。米フロリダ州マイアミのローンデポ・パークで21時試合開始となる。3時間ゲームとなれば、試合終了は深夜12時。なぜ遅い時間に行われるのか?

 メジャーリーグではポストシーズンなどのビッグゲームが1日に多く開催される場合は試合開始をずらして行われるのが通例だ。東西で3時間の時差がある米国でより多くのファンに視聴してもらうのが狙いで、この日の準々決勝2試合の試合開始時間は韓国-ドミニカ共和国戦が米東部時間18時38分、米国-カナダ戦が同20時8分(現地19時8分)に行われた。

 14日の準々決勝・侍ジャパン-ベネズエラ戦は21時に試合開始となる。日本時間では日曜日の午前10時に試合開始。1次ラウンドを勝ち上がる前から侍ジャパンの準々決勝は14日に行われることが決まっていたことを考えれば、明らかに日本市場を意識した時間設定だ。

 侍ジャパンが出場したC組の東京会場では観客数36万5272人を記録。2023年大会の36万1976人を超えた。MLBも野球の国際化を進める上で、日本市場を無視できないということだろう。なお、14日の準々決勝のもう1試合、イタリア-プエルトリコ戦は15時(日本時間4時)に試合開始となる。

 日本の多くのファンに配慮した試合開始だが、侍ジャパン戦士にとっては酷な時間設定だ。11日4時前に約13時間に及ぶロングフライトでマイアミ入りしたばかりで、12日は11時から12時30分まで、13日は9時から10時30分までが全体練習の時間だった。なお、大谷翔平投手が実戦形式の投球練習「ライブBP」に登板したのは12日9時頃からだった。

 東京とマイアミには13時間の時差がある上、前日練習の開始時間と準々決勝の試合開始は12時間も違う。侍ジャパンがイタリア-プエルトリコの勝者と対戦する準決勝へ勝ち上がるには、まず己との闘いとなる。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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