海を越えて届いた“1位ポーズ” 何気ない会話がきっかけに…美人チアが歩む異国での挑戦

「Passion Sisters」で活動する菊池桃子さん【写真:上野明洸】
「Passion Sisters」で活動する菊池桃子さん【写真:上野明洸】

海を越えて届いた「1位のポーズ」

 大怪我から立ち上がり、巨人の公式チアリーディングチーム「VENUS(ヴィーナス)」で居場所を掴んだ菊池桃子さんは、昨年から台湾に活躍の場を移した。言葉も文化も違う舞台。“茨の道”を選んだ理由に迫る。

 2023年12月、3年間在籍したヴィーナスを卒業。在籍中に広く浸透していった“1位のポーズ”は、日本にとどまらず台湾の関係者の目にも留まっていた。卒業後の2024年、巨人は球団創設90周年記念として3月に台湾・台北ドームで中信兄弟、楽天モンキーズと親善試合を実施した。

 その際、中信兄弟のチア「Passion Sisters(パッションシスターズ)」の関係者が「え、モモコは来ないのか?」と巨人関係者に問いかけたという。前年限りで卒業していたことを知った中信兄弟の関係者は「じゃあうちに来ればいいじゃん」と話したという。後にこのやり取りを聞かされた菊池さんは、台湾でも自身が認知されていたことに大きな驚きを覚え、野球チアが大人気でもある台湾での活動も視野に興味を持つようになった。

 しかし、実際に球団関係者からコンタクトがあったわけではなかった。ヴィーナスを卒業してから1年が経とうとしていた頃、台湾に飛び込むことを決意。アプローチ方法が分からず、パッションシスターズの公式インスタグラムに直接メッセージを送った。

 当時、パッションシスターズのフォロワー数は10万人を超えており、返信が来るかは半信半疑だった。メッセージは不慣れな中国語で作成したが、台湾で活動したいという強い思いが伝わり、返信が届いた。パッションシスターズからは「信頼できる日本人を紹介するよ」と、現在所属するポニーキャニオン台湾の社長・中山威智郎さんを紹介され、すぐに台湾へ。2024年12月に、パッションシスターズ加入が決まった。

 初の日本人メンバー加入に、グループのサポートも手厚かった。台湾到着後の移動手段やオフィスへの行き方、周辺施設の案内、滞在先となるホテルの手配まで……。「本当に、今の事務所には感謝しかありません」。多くの人に支えられながら準備を重ね、2025年3月、パッションシスターズの一員としてデビューを果たす。自ら選んだ“茨の道”の先で、新たな舞台に立った。

(岡部直樹 / Naoki Okabe)

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