阪神ファンの父も「さすがに褒めてくれると思う」 巨人・竹丸が球団史上初の新人開幕白星

球団史上初の快挙にポーカーフェイス崩れる
■巨人 3ー1 阪神(27日・東京ドーム)
巨人の開幕投手を務めたドラフト1位・竹丸和幸投手が27日、阪神戦に先発し、6回1失点の好投。プロ初登板初白星を挙げた。開幕投手有力候補だった山崎伊織投手が故障で離脱するなか、竹丸は1962年の城之内邦雄以来、球団64年ぶりとなる新人開幕投手の大役を任された。そして勝利投手となったのは球団史上初の快挙だ。
好投を支えたのは、捕手・岸田のリードだった。「どのバッターに対しても勝負していけたのがいい結果に繋がった」と竹丸が振り返るように、ルーキーの気持ちを乗せる道筋をつくった。打者の2巡目から配球をがらりと変え、4回の佐藤には直球とチェンジアップで空振り三振を奪った。バッテリーとして相手の芯を外し続けた。「岸田さんに感謝したい」と、引っ張ってくれた捕手へ敬意を示した。
東京ドームのマウンドに上がった竹丸にとって、この日は別の意味でも特別な舞台だった。スタンドには阪神ファンの父親の姿があった。試合後の報告を想定すると……「さすがに褒めてくれるんじゃないですかね」とニヤリ。息子が巨人の開幕戦で勝利したという事実が、阪神ファンである父親の口を自然と開かせ、笑顔にするはず――そんな自信と息子としての茶目っ気があふれていた。
6回を投げ終えた後には阿部監督から握手とともに「すごいな」の言葉を贈られた。竹丸の後を受けた船迫、北浦、田中瑛の各投手も好投。チーム一丸での勝利をつかんだ。「勝ち負けは自分一人でどうにかなるものではない。野手の皆さんへの感謝の気持ちが大きいです」と謙虚に語りながらも、その表情には充実感がにじんだ。
「チームが優勝争いを続けて、日本一に貢献できたらいいなと思っています」。64年ぶりの快挙を成し遂げたルーキーという頼もしいピースが加わった。