村上宗隆、新人王に強力ライバル すでに4HRの24歳…故障経て覚醒、同じデビュー&同地区の奇縁

  • MLB
  • 2026.03.30
ガーディアンズのチェイス・デローター【写真:ロイター】
ガーディアンズのチェイス・デローター【写真:ロイター】

開幕3試合で4HR…2016年ストーリー以来2人目の偉業

 ホワイトソックスの村上宗隆内野手が29日(日本時間30日)、敵地でのブルワーズ戦で、メジャーデビューから3試合連続となる3号を放った。日本選手初の快挙は歴代4人目。そして、同じ記録を先に達成したのがガーディアンズのチェイス・デローター外野手だ。村上との新人王争いも期待される、24歳の逸材は一体何者なのだろうか。

 デローターは昨年のポストシーズンでメジャーデビュー。今春のオープン戦で打率.453、3本塁打、OPS1.373の活躍を見せて初の開幕ロースター入りを手にした。迎えた開幕戦の初打席、初回1死からいきなり1号をかけた。そして9回に一発を放ち、1試合2本塁打の大暴れだった。

 その後も快音を響かせ、28日(同29日)にはマリナーズ守護神のムニョスから延長10回に4号2ランを叩き込んだ。デビューから3戦4発は2016年のトレバー・ストーリーに次いで史上2人目の偉業。29日(同30日)は本塁打なしに終わり記録がストップしたものの、4試合で打率.353、4本塁打、OPS1.412と堂々たるスタートを切った。

 高校時代はほぼ無名に近い存在だったが、ジェームズ・マディソン大で才能が一気に開花した。大学3年間で打率.402/.520/.715を記録し、2021年のケープコッド・リーグでは9本塁打、長打率.589でリーグトップに輝いた。2022年ドラフト全体16位、同大では史上初の1巡目指名でガーディアンズに入団。しかし、待っていたのは故障の日々だった。

 大学3年時に走塁で左足を骨折し、ガーディアンズ入団後もボルトを骨移植に替える手術を受けたため、プロデビューは2023年6月まで遅れた。さらに2024年4月にも再び足を骨折。右ハムストリングの負傷も重なって同年は39試合の出場に留まった。昨年も3月の体幹筋肉の手術と7月の右有鉤骨骨折の手術により、44試合の出場に終わっている。

 普通に考えれば選手としての評価が下落してもおかしくないが、健康で出場した時は圧倒的な打棒を見せる。それゆえ、MLB公式サイトによる有望株ランキングでは毎年トップ100入りし、今季開幕前には46位に位置づけられた。同サイトのジム・カリス氏によると、「このリストの中で彼ほどのサイズ、身体能力、実績、そして選球眼を兼ね備えた選手は他にいない」と絶賛する。

 カリス氏は「健康であれば、1年前には新人王を争っていただろう」と分析する本物の逸材。時を同じくして海を渡った村上も、同じく歴史的なデビューを飾っている。しかも2人は、同じア・リーグ中地区に在籍。シーズンを通して何度も対戦することになるだろう。あまりにハイレベルなルーキーの台頭。最後に笑うのは、村上か、デローターか、それとも……。

(Full-Count編集部)

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