阪神戦力外→25歳に残る“未練” 3年間で味わった現実…2軍球団から狙う再起

今季からハヤテベンチャーズ静岡に加入した野口恭佑【写真:町田利衣】
今季からハヤテベンチャーズ静岡に加入した野口恭佑【写真:町田利衣】

野口恭佑は今季からハヤテベンチャーズに加入…NPB復帰を目指す

 昨季限りで阪神を戦力外になった野口恭佑外野手は、今季からハヤテベンチャーズ静岡に加入した。春季キャンプで怪我をした影響で出遅れたが、28日のファーム・リーグDeNA戦から実戦出場。4月1日の同オイシックス戦では待望の初安打も生まれた。「やり残したことだらけ」というNPBに再び戻るため、新たなユニホームで戦いに挑んでいる。

「僕自身、もう一度プロの1軍の世界に行って、そこで活躍したいという思いがあります」

 大きな目を見開き、25歳が語気を強めた。2022年育成ドラフト1位で九州産業大から阪神に入団。1年目のオフに支配下を勝ち取り、2024年は1軍26試合に出場してプロ初安打&初打点もマークした。しかし2025年は1軍出場なく、戦力外通告を受けた。

「昨年1年間は全くバッティングが決まらず、本当に苦しい1年間で、結果クビになってしまって……。打撃の“戻れる場所”がなくなってしまったというか。自分も良くなりたいから色々な人のアドバイスを聞いて、結局、自分の軸に戻れなくなってしまいました」

 阪神では2度のリーグ優勝など“強さ”を目の当たりにして学ぶことは多かった。一方で、分厚い選手層に跳ね返された。3年間という短い在籍に終わったことを「勝負の世界なので(戦力外は)なんとなく予想というか、わかっていました」と受け止めた。

「1軍でまだ打てていない初本塁打を打ちたいのが一番」

 環境が変わり、改めて気付いたことがある。「やはり華やかな世界だったなと強く感じます。感謝の気持ちを失ってはないんですけど、そういうのが少し欠けていたかと思うので、感謝の気持と野球をしっかり楽しむということを一番に持ってやっていきたいなと思います」と一から野球と向き合っている。

 目標に掲げるNPB復帰に向け、必要なことは「打撃です」とキッパリ。「自分の持ち味だと思っているので、打撃を活かすというか、率を残せるように、本当に圧倒的な数字を残さないといけない。その中で長打が出ればと思っています。まずは自分の持ち味である、振ることを意識してやっていきたいです」とアピールに燃える。

「まだ25歳で若いですし、可能性が残っている限りはとことん挑戦したいと思ってこのチームに入りました。どこにいてもやることは一緒なので、結果を残すために、勝つことを意識してやっていきたいです。1軍でまだ打てていない初本塁打を打ちたいのが一番なので、NPBに戻れるようにやっていけたらなと思います」と野口。“忘れ物”を取りに行くためにも、まずは圧倒的な存在感を放つ。

(町田利衣 / Rie Machida)

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