なぜ岡本和真は急失速したのか? 三振増が浮き彫りにした課題…“最低”だった「36.8%」

岡本和真を苦しめるMLB投手の変化球攻め…データが明かす課題
ブルージェイズ・岡本和真内野手が苦しんでいる。11日(日本時間12日)時点で13試合に出場し、打率.220、2本塁打、3打点、OPS.651。低迷する数字からもメジャーの壁を痛感しているのが見てとれる。岡本の当たりが止まった原因はなにか、データをもとに紐解いてみる。
MLB公式サイトのデータサイト「ベースボール・サバント」を見ていくと、岡本の持ち味である長打力が垣間みえる。引っ張った打球がフライになる割合を示す「Pull Air%」は30.0%と極めて高い数値。空振りを恐れず、長打を重視する持ち前の打撃スタイルを貫いていることがわかる。
しかしメジャーの舞台では、その長所が“弱点”になることもある。スイングに対する空振りの割合を示す「Whiff%」は36.8%で、MLBでは最低レベルの数値。また、三振の割合を示す「K%」は36.4%。MLBの平均22.2%を大きく上回っている。岡本が喫した20三振はチームでワーストの数字だ。
三振の多さの裏にはMLB投手の徹底した変化球攻めがある。球種別のデータによると、速球に対しては41打席で打率.265、2本塁打、長打率.447、「Whiff%」も29.2%とある程度通用しているが、変化球に限ると目を覆いたくなる数値が並ぶ。速い変化球には13打席で打率.091、0本塁打、長打率.091。遅い変化球に対しては1打席で無安打。「Whiff%」は速い変化球で47.1%、遅い変化球で57.1%となっており、これらの数字から、“変化球を打てていない”という課題が見えてくる。
ただ、悲観する要素ばかりではない。MLBで通用している指標もある。理想的な打球速度と角度の割合を示す「バレル率」は10%とまずまずの数字。さらに、バットスピードは73.4マイル(約118.1キロ)と優秀だ。バットで捉えることができれば長打が生まれる可能性は高いといえるだろう。
引っ張り&長打重視のスタイルゆえに変化球を中心とした攻めに苦戦し、結果として失速傾向に陥っていることが考えられる。コンタクト能力を改善し、変化球への対応力を上げることができれば、成績が向上する可能性は高い。ホワイトソックスの村上宗隆内野手とともに苦戦が続く岡本。日本を代表するスラッガーは現状を打破することができるだろうか。
(Full-Count編集部)