ベッツに続く悪夢のトレード? 528億円男の放出で明暗…名門にのしかかる重荷

  • MLB
  • 2026.04.13
ジャイアンツのラファエル・デバース【写真:ロイター】
ジャイアンツのラファエル・デバース【写真:ロイター】

有望株の活躍と主力投手の不振、再建を狙った補強が招いた最悪の連鎖

 レッドソックスが断行したラファエル・デバース内野手の放出劇が、球界に大きな衝撃を与えている。米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、昨夏に行われたこのトレードが、最悪のトレードになるかもしれないと言及。かつての看板選手を失った決断が、球団史に残る歴史的な失策であった可能性を指摘している。

 事の発端は2025年シーズン前、同球団が三塁手のアレックス・ブレグマン内野手(現カブス)と契約したことに遡る。球団はデバースにポジション変更を求めたが、デバースがこれを拒否したため、昨夏にジャイアンツへのトレードを決断した。しかし、ブレグマンはオプトアウトして1年で退団。守備位置の再編を狙った目論見は、早くも崩れ去る結果となった。

 デバースとの交換で獲得した選手たちの現状も深刻だ。カイル・ハリソン投手は、後にブルワーズとのトレードで放出され、ケイレブ・ダービン内野手が加入したが、ダービンは打率1割台と低迷。また、有望株だったジェームズ・ティブス3世外野手との交換で獲得したダスティン・メイ投手も、6試合で防御率5.40に終わった。現在は移籍先のカージナルスでも防御率9点台にとどまっている。

 一方で、レッドソックスが手放した若手選手の活躍が痛手を深めている。ドジャースへ放出したティブス3世は、3Aオクラホマシティで打率.377、OPS1.337という驚異的な数値をマーク。この対照的な状況が、ナイチンゲール氏が指摘する「最悪のトレード」という評価を裏付ける要因となっている。

 さらに、デバース放出によって浮いた資金の使い道も批判を浴びる要因だ。同球団は、その資金の大部分を投じてレンジャー・スアレス投手と5年1億3000万ドル(約207億6000万円)の大型契約を結んだ。しかし、3試合とはいえ1勝1敗、防御率5.02とまだ本調子とは言えない出来。チームも6勝9敗とスタートダッシュに失敗した。

「レッドソックスがムーキー・ベッツをドジャースへ放出したトレードは、ベーブ・ルースをヤンキースへ売って以降、最悪のものだった可能性がある。そして今、ラファエル・デバースをジャイアンツへ放出したトレードも、その議論に加わりつつある」。ナイチンゲール氏はそう綴り、この惨状について「痛い(Ouch)」という言葉を添えて締めくくった。

 レッドソックスは2023年11月、デバースと11年総額3億3100万ドル(約528億円)の延長契約を結んだが、様々な事情を鑑みて放出に至った。過去にルースをヤンキースに金銭のため譲り、ベッツをドジャースへ送った歴史を持つが、今回のデバース放出も球団史に残る“悲惨”なトレードとなるかもしれない。

(Full-Count編集部)

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