佐々木朗希に殿堂入り右腕“苦言” 効果生まぬ魔球…試合中に苛立ち「理解していない」

カージナルス戦に先発したドジャース・佐々木朗希【写真:黒澤崇】
カージナルス戦に先発したドジャース・佐々木朗希【写真:黒澤崇】

解説のスモルツ氏が厳しく指摘した1球「浮いてしまった」

■カージナルス 3ー2 ドジャース(日本時間3日・セントルイス)

 痛恨被弾となったドジャース・佐々木朗希の“54球目”に、試合解説を務めた米野球殿堂入りを果たしているジョン・スモルツ氏が思わず嘆いた。甘く入った“伝家の宝刀”に「超ど真ん中のスプリット。(落ち切らず)浮いてしまった」と厳しい指摘。制球難が招いた3回の3失点で、ドジャースは試合の流れを掴み損ねた。

 今季2勝目を目指した佐々木だが、初回から制球に苦しんだ。2回までに許した安打は1本のみも、40球を投げて3四死球。不安定な投球を続ける右腕に、試合中、デーブ・ロバーツ監督も「(2回の)8番打者に対しての死球、そのあとの四球……(下位打線)2人を歩かせたのが気に入らなかった」と苦言を呈した。

 球数が増えたことで3回はストライク先行の投球を心がけたのだろうが、これが裏目に出た。2番ヘレラに二塁打を打たれると、3番バールソンにはカウントを取りにいったフォーシームを右翼方向に適時二塁打。連続長打で先制されると、4番ウォーカーには、追い込んでから投じた甘いスプリットを捉えられ10号2ランを浴びた。

 試合を中継した米放送局「FOXスポーツ」で解説を務めたスモルツ氏は「超ど真ん中のスプリット」と被弾の場面に言及。実況を務めるジョー・デービス氏は「また2ストライク後に被弾しました。それが意味していることは何ですか?」と思わず問いかけた。

 スモルツ氏は「メカニック的に、彼は狙った所にどうやって投げていいか理解していないということだ。強い球は投げられるけど。今の球もそうだが、(制球が不安定な)強いスプリットを投げようとしている」と、武器であるスプリットを生かせていないと指摘した。

 右腕への進言は止まらず「(今のは制球された)素晴らしい速球だけど、1試合に5回しかない。20回でないといけない」と追加注文。「スプリットを外角の隅に投げれば、ノーチャンスなのに! メジャーリーガーは失投を見逃さない。彼なら修正できる。自信をもって言える」と右腕のポテンシャルを認めているからこそ、期待を込めることも忘れなかった。

 4回以降もマウンドに立ち続けた佐々木の投球に目を配りながら、さらにスモルツ氏は続けた。「結果を気にしているだけだったら、失敗に対して感情的になるだけだ。自分を信頼しないといけない。前進するには信念が必要だ」と強い覚悟が必要だと強調。「今のササキは、継続的に制球できていないから怖さがない。速球が効果的ではないので、素晴らしいスプリットも効果がない」ともどかしさを覗かせた。

 4回以降は3イニング連続で3者凡退に抑え、今季2度目のクオリティ・スタート(QS)を達成。次回登板に向けて復調の兆しを見せて6回3失点で降板となったが、序盤の乱調がチームの勝敗に直結してしまった。

【実際の映像】スモルツ氏が中継中に“苛立ち” 佐々木朗希の気になった1球

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