“特別な”田中将大…中日・大野が秘めた思い 初黒星つけた意地、できなかった無意識

中日・大野雄大【写真:加治屋友輝】
中日・大野雄大【写真:加治屋友輝】

大野雄大が田中将大との“同級生対決”を制し4勝目

■中日 4ー2 巨人(9日・バンテリンドーム)

“無意識”でいることは難しかった。中日の大野雄大投手は9日、バンテリンドームで行われた巨人戦に先発。7回無失点の好投で4勝目を挙げた。同学年の田中将大投手との投げあいを制し初黒星をつけた一戦、試合後に37歳左腕は「思ってしまうことはたくさんある」と胸の内を明かした。

 今季6度目の先発マウンドも抜群の安定感を披露。初回を3者凡退で切り抜けると、以降も打たせて取る投球で巨人打線を封じた。連打は一度も許すことなく、最大のピンチは四球と安打で2人の走者を背負った7回2死一、二塁。ただ、左腕は落ち着いた投球で岸田行倫捕手を右飛に仕留めた。

 終わってみれば7回85球を投げ、4安打5奪三振で無失点。2連勝を呼びこむ好投に、井上一樹監督も「今年の大野は安定感があるので安心して見ていられました。ベテランになってからピッチングを覚えたというか、(それを)昨年後半から感じます」と称えた。

 大野自身も「ロースコアのゲームをしたいという思いでマウンドに上がったので、初回からどんどん腕を振った」と試合を振り返った。田中将への質問を受けた際は「この前は意識しないようにしますと答えたんですが……。数少ない同級生の投手の中でも、マー君はすごい投手ですから。同じ土俵に立てているのが嬉しいですし、思ってしまうことはたくさんありました」と秘めた思いを明かした。

“黄金世代”と呼ばれる「1988年世代」の中で、田中将は高校時代から甲子園で注目を浴び、プロになってからも世代をけん引する活躍をみせている。日本とメジャーで積み重ねた勝利は203勝。衰え知らずの右腕は、プロ16年目の大野にとって“特別な存在”となっている。

(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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