千載一遇のチャンス…DeNA21歳が狙う正捕手の座 “絶対的存在”を超える確固たる武器

DeNA・松尾汐恩【写真:加治屋友輝】
DeNA・松尾汐恩【写真:加治屋友輝】

山本祐大の移籍で、4年目の松尾汐恩への期待が高まる

 DeNAは12日、山本祐大捕手のソフトバンクへのトレードを発表した。2024年にベストナインとゴールデン・グラブ賞に輝いた“扇の要”の移籍は、野球ファンに大きな衝撃を与えた。絶対的存在の放出により、DeNAでは熾烈な正捕手争いが繰り広げられることが予想される。注目は、4年目の松尾汐恩捕手だ。ここでは山本の後継者の“本命”とみられる21歳の潜在能力について、各種指標から分析する。

 強肩強打の捕手として大阪桐蔭高時代から注目を集めた松尾は、2022年のドラフト1位で入団。2年目の2024年に1軍デビューすると、2025年は77試合に出場し、着実にキャリアアップを図ってきた。山本の存在もありながら、昨季は捕手として36試合に先発したことからも、球団の期待がうかがえる。

 セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTA(https://1point02.jp/)によれば、昨季、松尾は盗塁阻止率「.333」を記録。球界屈指の強肩の持ち主である山本の「.311」をわずかながら上回る数字を叩きだしていた。今季もここまで同「.300」と山本(.190)を上回り、相手チームの脅威となっている。

 また、守備を評価する指標のひとつであるレンジファクター(RF)で、松尾は「9.49」を記録している。これは今季の規定守備イニング到達選手のなかでリーグトップの山本と同水準。守備機会は少ないながらもディフェンス面での貢献度も高まっているといえる。

 高校通算で38本塁打を記録した打撃にも期待が集まるが、今季はここまで打率.209と苦戦が続く。それでも、高卒2年目で同.250を記録したこともあり、打席に多く立つことでの成長を期待したい。

 DeNA(前身球団含む)は、これまでも谷繁元信氏や相川亮二監督など、高卒捕手を育て上げ、球界を代表する存在に引き上げた実績がある。高校時代から世代のトップを走ってきた松尾が一気に定位置を獲得するのか、今後の活躍に期待が高まる。

(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1~8』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』(https://1point02.jp/)も運営する。

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