異国で息づく日本野球の“文化” 元助っ人も躍動…NPBにはない最先端ルールも導入

台湾プロ野球で活躍する台鋼の王柏融とスティーブン・モヤ(写真奥)【写真提供:CPBL】
台湾プロ野球で活躍する台鋼の王柏融とスティーブン・モヤ(写真奥)【写真提供:CPBL】

台湾でプレーする日本人選手、助っ人も数多く在籍

 盛り上がりを見せる台湾プロ野球で、5人の日本人選手がプレーしている。昨季のホールド王で、台湾人扱いでプレーする高塩将樹(統一)は、開幕1軍入りを果たすなど活躍を続けている。

 富邦には、台湾の社会人野球チームを経て昨季途中に入団した鈴木駿輔、育成外国人契約で入団した元ENEOSの左腕・阿部雄大がいる。台鋼にはDeNAと楽天でプレーした櫻井周斗、楽天モンキーズには、昨季はBCリーグの群馬でプレーし育成外国人として加入した榊原元稀が在籍している。

 元NPBの助っ人も台湾でプレーしている。中日とオリックスでプレーし、台湾で2年連続本塁打王に輝いたスティーブン・モヤ(台鋼)、昨季は13勝をあげ、ゴールデン・グラブ賞に輝いた元広島のブレイディン・ヘーゲンズ(台鋼)は、リーグを代表する助っ人だ。

 このほかにも、元ヤクルトのデービッド・ブキャナン(台鋼)、巨人などでプレーしたC.C.メルセデス(味全)、元オリックスのタイラー・エップラー(楽天)なども台湾でプレーを続けている。

ピッチクロック改正、拡大ベース導入で盗塁増

 今季から台湾プロ野球では「ピッチクロックの時間制限短縮」と「拡大ベースの導入」が実施されるなど、いくつかのルール改正が行われた。

 2024年から本格的に導入されたピッチクロックは、今季から時間制限が短縮され、投手は走者なし時は18秒(従来20秒)以内、走者あり時は23秒(従来25秒)以内に投球動作に入らなければいけない、と定められた。また、牽制やプレートを外す動作も2回(従来は3回)までとなった。

 また、MLBやWBCで使用されている拡大サイズ(45.7センチ四方)のベースを導入。開幕から30試合の平均試合時間は2時間54分と、昨季の2時間56分と大差ないが、盗塁数は40個と、昨季の28個に比べ大きく増加している。

 審判員の技術向上に向けた取り組みとして、元NPBの木内九二生審判が1軍審判員に加入した。木内氏は1998年にセ・リーグ審判部に入局。2002年から2025年まで1軍公式戦1834試合に出場し、オールスターや日本シリーズでもジャッジした名審判だ。木内氏のような豊かなキャリアをもつ元NPB審判員が、台湾でジャッジすることは異例といえる。

 木内氏は3月28日、開幕戦(台北ドーム)で二塁塁審をつとめ、台湾プロ野球デビューを果たすと、3月31日、台中インターコンチネンタル球場で開催された味全-中信兄弟の試合で初の球審をつとめた。日本人も数多く携わる台湾プロ野球が、年数を重ねるたびに“変化”を見せている。

(「パ・リーグ インサイト」駒田英)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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