ホ軍すら驚いた村上宗隆との“格安契約” 200億円超の報道も…悪評が遠ざけた29球団

低予算球団に2年約53億8500万円で加入も他球団の大型契約選手は低調
ホワイトソックスの村上宗隆内野手の契約が、米メディアから“唯一の勝ち組”と称賛されている。オフに2年3400万ドル(約53億8500万円)で加入したが、同等以上の契約を結んだ他球団の一塁手たちが軒並み低調な成績に終わっているからだ。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のサム・ブラム記者は、格安で若き大砲を獲得した球団の判断に注目し、当時の市場での低評価との落差に驚きの声を上げている。
FA市場で争ったライバルたちとの成績の差は歴然だ。メッツは故障の多いホルヘ・ポランコ内野手を村上より高額な2年4000万ドル(約63億3400万円)で獲得した。オリオールズは1億5500万ドル(約245億円)でピート・アロンソ内野手を、マリナーズは9250万ドル(約146億円)でジョシュ・ネイラー内野手を獲得している。
しかし、村上が開幕から3試合連発を放つなど、本塁打王争いを演じる一方で、3人ともまさかの不振。ポランコとネイラーに至ってはOPS.700以下にとどまり、アロンソも8本塁打、OPS.734と期待外れの成績に終わっている。
日本で史上屈指の長距離砲として活躍した村上は、FA市場の予想では1億5000万ドル(約238億円)規模の契約が見込まれていた。しかし、ブラム記者によると「多くの球団は、そもそも獲得候補リストにムラカミの名前すら載せていなかったようだ」。剛速球に対するコンタクト率の悪化という対応力不足と、守れるポジションがないという守備への大きな懸念があり、「市場が崩壊」。「復活傾向にあるカイル・シュワーバー」よりも、「キャリア終盤のジョーイ・ギャロ」に近い選手であるという厳しい評価を下していたという。
一方で再建中のホワイトソックスは、年俸総額が球界でも最も低予算な球団の一つであり、単純に考えれば村上が興味を持つ球団ではないと思われていた。同球団で国際スカウト部門ディレクターを務めるデービッド・ケラー氏は「獲得コストは相当額になると思っていました」と回顧する。「現実的に考えて、自分たちが関与できる可能性は低いと思っていました。その後、市場価値がそこまで落ち込んだことには、誰もが少し驚いていたと思います」と明かした。
周囲の低い評価を覆し、メジャーの舞台で躍動を続ける若き大砲について、ブラム記者は「『このリーグでやれる』――ムネタカ・ムラカミは、自分を疑った人たちが間違っていたことを証明するためにホワイトソックスへ来た」と見出しを打って称賛した。資金力のある球団が大型契約をためらう中で手を挙げた低予算球団の狙いは、見事に的中したといえる。ライバルを圧倒する活躍で、自らの実力を証明し続けている。
(Full-Count編集部)