村上宗隆のおかげで「人生が一変」 温水洗浄便座を初体験…同僚たちの感動「今まで知らなかったことが悔しい」

温水洗浄便座の“伝道師”となった村上宗隆【写真:ロイター】温水洗浄便座の“伝道師”となった村上宗隆【写真:ロイター】

入団会見で村上宗隆が気付いた“本拠地球場に足りないもの”

 今年2月、ホワイトソックスの一員として初めてのスプリングトレーニングに臨んだ村上宗隆内野手が日本式温水洗浄便座の魅力を力説した話は、日本でも大いに話題となった。あれから3か月。クリス・ゲッツGMは温水洗浄便座の導入を約束していたが、実際はどうなったのだろうか……。

 事の発端は、昨年12月に本拠地レートフィールドで入団会見に臨んだ村上が、クラブハウス内のトイレが温水洗浄便座ではないと気付いたことにある。「日本では当たり前に使っていたので。あった方がいいなと思って、エージェントに言いました」という村上の要請を受け、ゲッツGMは導入を決定。村上はスプリングトレーニングでも「チームメートにビデの素晴らしさを伝えました」と“伝道師”役を買って出ていた。

 5月15日(日本時間16日)からレートフィールドで行われたカブスとのシカゴ対決の期間中、なぜかふと温水洗浄便座の一件を思い出した。通訳の八木賢造さんに聞くと「ビジター側は分かりませんが、ホーム側のクラブハウスには導入されていますよ」という答え。なるほど……となれば、チームメートに感想を聞かないわけにはいかないだろう。

最速169キロの剛腕ヒックスは「自分が家を建てる時は…」

「すみません、くだらない質問なんですけど……」との呼びかけに「何でも聞いてよ。くだらない質問なんか一つもないんだから」と好青年ぶりを発揮するのは、今季から新加入の救援ジョーダン・ヒックス投手だ。最速105.1マイル(約169.1キロ)を計測したこともある剛腕リリーバーのありがたい言葉に甘えて聞いてみると「使っているよ」と笑顔。レートフィールドに導入される以前も使ったことがあるという。

 どうやらかなりお気に召したようで「自分が家を建てる時は、絶対にトイレは温水洗浄式にするね」とまで言う。そこまで魅了された理由を聞くと「だって、手間いらずだから」。さらには「できれば、ブルペンのトイレにも導入してほしいんだ。ムネに言えば、つけてもらえるかな?」と、すでに手放せない様子だ。

すっかり温水洗浄便座の虜になったジョーダン・ヒックス(左)とデレク・ヒル【写真:ロイター】すっかり温水洗浄便座の虜になったジョーダン・ヒックス(左)とデレク・ヒル【写真:ロイター】

外野手のヒルは毎日愛用「人生を一変」

 もう一人、「温水洗浄便座の話を……」と近づくと、待ってましたとばかりに目を輝かせたのが、同じく今季からホワイトソックスに加わったデレク・ヒル外野手だ。「毎日使ってるよ、もうね、毎日!」と声を弾ませた後、一呼吸置くとゆっくりと言い聞かせるように言葉を発した。

「ア・ライフ・チェンジャー(人生を一変させたもの)」
 
 次の瞬間、子どものように破顔するとアップテンポに言葉を並べた。

「ここで生まれて初めて使ったけど、今まで知らなかったことが悔しいくらいだよ。おかげで毎日快適でしかない。みんな『これはスゴイ』ってビックリしてるよ。今年ホワイトソックスが好調な理由の一つは、この温水洗浄便座だね。しっかり書いておいて。これはゲーム・チェンジャー(潮目を好転させるもの)だって!」

 村上が誇るア・リーグ最多17本塁打、同2位32打点、同4位タイ36四球(17日現在)という圧倒的な打撃だけではなく、クラブハウスにもたらした改革もまた、チームを勢いづかせるカギとなっている。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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