投手・大谷翔平に見た野球IQの高さ パドレスOBも脱帽…“計算通り”だったタティスJr.封じ

5回1死満塁のピンチでタティスJr.をスイーパーで併殺打に
ドジャース・大谷翔平投手がピンチで見せた冷静なマウンドさばきを、元MVP右腕が絶賛している。大谷は20日(日本時間21日)、敵地でのパドレス戦に「1番・投手兼指名打者」で出場。5回1死満塁のピンチを、打者心理を読んだ配球で併殺打に仕留めた1球は、大谷の“野球IQ”の高さを証明するものだった。
2007年のパドレス時代に投手3冠、MVPを獲得したジェイク・ピービー氏が、米トーク番組「The Jime Rome Show」に出演。司会のジム・ローム氏とともに、大谷が見せた二刀流の躍動を振り返った。ピービー氏が注目したのは、5回1死二、三塁のピンチで、9番のフェルミンを歩かせ満塁策をとった直後の1球。強打者の1番・タティスJr.を迎えた場面で、大谷が選んだのは「スイーパー」だった。
鋭く曲がり、ストライクゾーンから外れる約87マイル(約140キロ)のスイーパーで、タティスJr.のスイングを誘うと、狙い通りに内野ゴロを打たせ併殺を完成させた。無失点で切り抜けた大谷は、3つ目のアウトが決まった瞬間、力強い咆哮をみせ、感情を爆発させた。
要所をきっちりと締める投球術は、メジャーの歴史に名を刻む右腕にも印象に残ったようだ。ピービー氏は「マウンドではいつもと比べてキレがなかったけど、この男は大事な場面では投げ切ることができる。彼の野球IQをみることができた」と絶賛。大谷の思考を推察し「この状況なので、タティス(Jr.)は積極的に振るだろう」と、目論見通りの配球だったはずだと称えた。
ピービー氏は続けて「『きょうは僕の日だ。気を付けろ』という雰囲気がでていたね。ショウヘイは私たちを驚かせ続ける。今まで見てきたなかで彼は最高の野球選手だ」と最大級の賛辞を送り、“投手・大谷”が見せた勝利への執念に脱帽していた。