本塁打数=チーム成績の相関関係は? パの10年間に見る「長打力」がもたらす恩恵

ソフトバンク・栗原陵矢【写真提供:(C)PLM】
ソフトバンク・栗原陵矢【写真提供:(C)PLM】

直近10年でチーム本塁打1位の球団は全てAクラス入り

 今季の日本ハムは、開幕直後から驚異的なペースで本塁打を量産し、話題を呼んでいる。5月17日の試合終了時点でリーグ4位と波に乗り切れてはいないが、本塁打数がチーム順位に与える影響はどの程度のものだろうか。今回は、2017年以降の9シーズンでリーグトップの本塁打数を残した球団と、本塁打王を獲得した選手の所属チームの年間順位を紹介。長打力がもたらす優位性について考える。(※記録は5月17日の試合終了時点)

 2017年以降にリーグトップの本塁打数を記録したチームは、全て最終的にAクラス入りを果たした。2022年の西武を除く8チームは2位以上と優勝争いに加わり、そのうち5シーズンではリーグ優勝を勝ち取る結果となっている。

 9チームのうち日本シリーズに進んだチームが7チーム、日本一には5チームが輝いた。試合の流れを変える長打の存在は、ポストシーズンにおいても大きな意義を持つことが示唆される。

 2025年の日本ハムも、シーズン最終盤までソフトバンクと熾烈な優勝争いを演じていたことは記憶に新しい。抜群の長打力を発揮している今季も同じく、強力打線を活かして優勝争いできるかに注目だ。

本塁打王の所属球団も上位進出を果たすケースが多い

 続いて、リーグ最多の本塁打を記録した選手と、当時の所属球団の年間順位を見ていきたい。

 2017年以降では11人の本塁打王が誕生し、所属チームがAクラス入りしたケースは計9度あった。さらに、2017年から2021年では4度にわたって本塁打王が在籍したチームがリーグ優勝を達成した。本塁打を打てる打者が存在する優位性が、チーム成績にも示されている。

 2017年は、ロッテからソフトバンクに移籍したアルフレド・デスパイネ外野手が本塁打王のタイトルを獲得。その打棒で優勝に大きく貢献した。山川穂高内野手(西武→ソフトバンク)は9年間で本塁打王を4度獲得し、そのうち2018年、2019年、2024年はチームがリーグ優勝を飾った。

 2021年には、杉本裕太郎外野手(オリックス)が自身初の規定打席到達で本塁打王を獲得し、リーグ優勝の原動力となった。2023年には3人の本塁打王が誕生した。グレゴリー・ポランコ外野手のロッテは2位、近藤健介外野手のソフトバンクは3位とAクラス入り。浅村栄斗内野手が所属する楽天も、最終戦までAクラス入りの可能性を残していた。

 2025年のフランミル・レイエス外野手(日本ハム)も本塁打と打点の2冠に輝く活躍で打線をけん引し、チームの2位躍進に大きく貢献した。今季は現時点で栗原陵矢内野手(ソフトバンク)がリーグトップの12本塁打を記録しており、タイトルレースに加えて、チーム順位も興味深い要素となってきそうだ。

 開幕から本塁打を量産している日本ハムも、過去の例と同じく上位進出を果たすことができるか。長打力を発揮したチームと本塁打王を擁する球団が、最終的にどのような順位を記録するのか、注目してみてはいかがだろうか。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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