2戦で15失点…苦しむ今永昇太が抱く“課題”と一致するカブスOBの指摘 足りぬバリエーション「打者が抱く印象も変わってくる」

2戦連続で苦しい登板となったカブス・今永昇太【写真:アフロ】2戦連続で苦しい登板となったカブス・今永昇太【写真:アフロ】

エース&守護神として活躍したライアン・デンプスター氏が指摘

 カブスの今永昇太投手が24日(日本時間25日)、本拠地でのアストロズ戦に先発し、6回を投げて3被弾を含む7安打7失点(自責点7)で5敗目(4勝)を喫した。前回の18日(同19日)ブルワーズ戦でも8失点と2戦連続で大量失点。苦しい登板が続く左腕が持つ才能を高く評価しながらも、「もう少し内角を有効利用してもいいのでは」とアドバイスを送るのが、球団OBで解説者を務めるライアン・デンプスター氏だ。

 カブスではエースも守護神も担い、16年の現役生活では通算132勝133敗87セーブを記録。2007年に28セーブを記録しながら、翌年には17勝(6敗)を挙げるなど記憶に残る活躍を見せた。闘志溢れる投球から一変、マウンドを降りるとユーモアセンス溢れる陽気な人柄で、今でもカブスファンには愛される存在だ。

 デンプスター氏は今永について「糸を引くようなフォーシームを見せ球にしながら、効果的にスプリットでアウトを取れる投手」と評価する。だが、リーグの異なるアストロズと初対戦だったこの日は「そのスプリットが見極められていたように思う」と分析。「右打者ばかりのラインナップだったこと、打順が2巡目になると打者の目が慣れてきたことなどが、今永に苦しい投球を強いることになったのではないか」と話す。

カブスOBで解説者を務めるライアン・デンプスター氏【写真:アフロ】カブスOBで解説者を務めるライアン・デンプスター氏【写真:アフロ】

今永の持つ穴とは…助言する改善案と一致する本人評

「今永は剛速球を投げるタイプではないし、球種が少ない。特に右打者ばかりが並ぶ打線が相手になると、投球にバリエーションをつけるのが難しくなるのではないか。今日の投球を見る限りでは、もう少し内角を有効利用してもいいのでは。ゾーンの中での内角勝負になると、今日の2本目のホームランのように上手く運ばれてしまうので、打者が仰け反るくらいの内角攻めでいいと思う。打者の上体を起こすことができれば、スプリット勝負もしやすくなるし、打者が抱く印象も変わってくるだろう」

ゾーン内の内角球をスタンドに運ばれる

 奇しくも今永自身、この日の試合後に、打者が思い通りの反応をしなかった時に「ちょっと追い詰められたような感じになってしまったので、別の投球パターンの引き出しがあれば、あまり不安はないと思うんですけど」と、投球の幅を広げるべきと反省。次回以降の登板に向けて「視野を広げて『あ、このボールもあった』『あのコースもあった』というのを算出していきたい」と話している。

 今永にとって2戦続けて7失点以上を喫するのはメジャー移籍後初めてのこと。また、3被弾したのもメジャー移籍後最多タイだった。チームは2022年6月以来の8連敗と大ブレーキが掛かっている最中だけに、一時はリードした展開を守り切れなかった悔しさも募る。この状況を打開するためにも、少し大胆なアプローチが必要な時なのかもしれない。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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