大谷翔平を襲う死球禍 5月で自己最多にあと1…二刀流完走へ欠かせぬ「絶対条件」

ロッキーズ戦で死球を受けたドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】
ロッキーズ戦で死球を受けたドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】

大谷は右手甲に死球、28日ロッキーズ戦は予定通りに先発登板も…

【MLB】ドジャース 15ー6 ロッキーズ(日本時間27日・ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手は27日(日本時間27日)、本拠地・ロッキーズ戦の4回に右手甲付近に死球を受け、途中交代となった。大事には至らなかったが、二刀流完走へ向けてヒヤッとさせられる場面だった。

 ドジャースタジアムに悲鳴が響いたのは4回1死一、三塁だった。左腕フリーランドの4球目、内角高めの85.2マイル(約137.1キロ)のチェンジアップが右手甲付近を直撃。苦悶の表情を浮かべ、手袋を外しながら一塁へ向かった。今季5個目の死球。2024年のシーズン自己最多6死球に早くもあと1個となった。

 いつもと少し違った。大谷の死球の受け方だ。ミートポイントが捕手寄りでボールをギリギリまで見極める大谷は、仮に死球を受けたとしても、投手に対してクルッと反転。骨折などで長期離脱につながる可能性がある手や手首を守り、筋肉が多く、より大事に至らない背中やお尻で受けることが多かった。

 死球を受けても怪我をしない――。これはNPB時代の恩師、栗山英樹氏が「体の後ろで死球を受けられるか。これが二刀流をやらせる絶対条件」とまで語っていた“死球回避術”だ。この日の試合後、ロバーツ監督は「明日は先発で投げる。打つかどうかは決めていない。本当にいい感触を持ってもらいたい」と説明。27日(同28日)のロッキーズ戦で予定通りに先発させると明かしたのは何よりだが、改めてこの死球回避術の重要性を感じさせた。

 今季は厳しいインコースの球を本塁打にしてきた。一方で、二刀流でシーズンを完走するには、時に“逃げる技術”も必要になる。クルッと背中を向けて避けられるか――。それもまた、サイ・ヤング賞レースを戦い抜くために欠かせない技術なのかもしれない。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

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