痛恨敗戦で、もう負けは許されない日本　永田監督「台湾戦に集中」

「日本がやらないといけない攻撃を韓国にやられた」

　宮崎市内で行われている「第12回 BFA U18アジア選手権」は5日、大会3日目を迎え、2大会連続優勝を目指す侍ジャパンU-18代表はKIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で韓国代表とオープニングラウンド第3戦を戦い、1-3で惜敗した。先発の吉田輝星（金足農）が初回に3ランを被弾すると、最後まで打線がそのビハインドを跳ね返せなかった。侍ジャパンU-18代表はグループAの2位でスーパーラウンドに進むことになった。

　試合後、永田裕治監督は淡々と敗戦を振り返った。「2番にかなり粘られて球数を稼がれて、こちらが焦れて四球。日本がやらないといけない攻撃を、韓国にやられた。ウチも同じような攻撃が出来るようにしないといけない。今日の試合は、昨日もですけど、フライアウトが非常に多いので修正していかないといけない」。
　
　初回に失った3点のビハインドが最後まで響いた。韓国の先発左腕キム・キフンの前に5回までわずか2安打。6回に代わったウォン・テインから失策絡みで1点を奪ったものの、得点はこの1点だけ。最後は右サイドハンドで152キロをマークしたソ・ジュンウォンの前に沈黙。4安打で1得点。14個の喫したフライアウトの多さを指揮官は嘆いていた。

　6日の休養日を挟み、7日から韓国、チャイニーズ・タイペイ、中国とのスーパーラウンドが始まる。韓国とはこの日の敗戦が引き継がれるため、日本は1敗した状態でスーパーラウンドをスタートさせることになる。7日は韓国とともに、ライバルと目されているチャイニーズ・タイペイとの対戦となる。

「この敗戦を収穫にしたいですね。まずは台湾戦。台湾戦に集中していきたい。勝ってから次を考えたいと思います。なかなか今から調子を戻すのはできないと思いますので、調子のいい者から打線を組み替えるなり、投手も当初の形から組み替えていかないといけないなと思っています」と永田監督。スーパーラウンドを突破し、決勝に進むためには、もう負けは許されない。

（福谷佑介 / Yusuke Fukutani）