誰も責められない“悪意なき事故” 13歳少年が強制退場…予期せぬ直撃が生んだ悲劇

  • MLB
  • 2026.06.01
右手首を負傷したBジェイズのヘスス・サンチェス【写真:アフロ】
右手首を負傷したBジェイズのヘスス・サンチェス【写真:アフロ】

ブルージェイズのサンチェスと少年の“意思疎通ミス”

【MLB】オリオールズ 9ー5 Bジェイズ(日本時間1日・ボルティモア)

 岡本和真内野手が所属するブルージェイズは31日(日本時間6月1日)、オリオールズと対戦し5-9で敗れた。6回の守備中に悲痛なアクシデントが発生。客席の少年ファンが投げたボールが、ヘスス・サンチェス外野手の右手首に直撃し負傷退場。少年も強制退場させられる事態となり、日米のファンから同情の声が寄せられている。

 6回、右翼を守るサンチェスのもとに客席からボールが飛んできて、右手首に直撃。サンチェスはすぐにグラブを外し、その場にしゃがみ込んだ。その後、スタッフに付き添われて交代した。

 球団公式X(旧ツイッター)の発表によると、28歳のサンチェスは右手首の打撲で交代。念のためX線検査を行った結果、骨折は確認されなかったという。大事には至らなかったものの、予期せぬ形で交代した主力に球場は騒然となった。

 地元紙「ボルティモア・サン」のジェイコブ・カルビン・メイヤー記者は、試合後の囲み取材の様子を自身の公式Xで公開した。サンチェスは渋い表情を浮かべながら、「時に想定外のことが起きてしまう。誰かに何か悪いことが起きてほしくない」と相手を気遣った。ファンとキャッチボールをしようとしたのか問われると、「行き違いだった。キャッチボールをしようとしたわけではない。私が彼の方を見たから、私にボールを投げ返してほしいと思ったのかもしれない。完全に行き違いだった」と説明した。

 同記者によると、ボールを投げた少年は13歳くらいだという。ジョン・シュナイダー監督も「子どもは間違いなく気を悪くしているだろう。意図的ではないと思う」と語り、決して悪意のある行動ではなかったとかばった。MLB公式サイトによると、少年は付き添いの大人とともに警備員に連れられて退場。オリオールズの球団広報も「我々はファンを特定し、球場から退場させた。徹底的な調査を行っている」との声明を発表している。

 故意ではないことが明白な状況に、ファンからは悲痛な声が上がった。米メディア「ジョムボーイ・メディア」が事態を伝えると、米国のファンからは「子どもの名前が公表されないことを祈っている」「あの男の子はキャッチボールをしたかっただけだよね」「傷つけようとする意思は感じられなかった」といったコメントが殺到。「信じがたいことだけど最悪だね」「退場させられるべきではなかった」と、純粋な思いから引き起こされた悲劇に胸を痛めていた。

【実際の動画】少年の投げたボールが…岡本和真の同僚に直撃 敵地が騒然となったアクシデント

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