240億円契約男を悩ます誹謗中傷 名門低迷の戦犯扱い…家族も標的、苦悩の胸中「一番辛い」

ジャイアンツのチャップマンが地元紙に語った
ジャイアンツのマット・チャップマン内野手が今季極度の不振に陥り、ファンから心ない誹謗中傷を受けている。2024年9月に6年総額1億5100万ドル(約240億8000万円)の大型契約を結んだ主力選手だが、チームの低迷とともに非難の的となり、家族への脅迫など苦しい胸の内を明かした。
地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者は31日(日本時間6月1日)、「チャップマン、ファンからの誹謗中傷を語る」との見出しで記事を公開。試合前の取材でチャップマンは、「ひどいよ。SNSはやめたし、見るのもやめた。でも、悪い話ばかりが耳に入ってくるんだ」と現状を語った。
「僕のDMを見たら驚くと思うよ。『お前の家族が死にますように』と言ってくる人もいる」。チャップマンはファンからの心ない言葉を明かした。「僕たちが結果を出せていないと、ファンは『試合の1時間前に球場へ来て、準備もしていないんだろう』と思っている。でも、僕たちはここで必死に取り組んでいるし、勝ちたいんだ」と、誤解に対する悔しさと勝利への責任感を口にした。
現在チームは23勝36敗のリーグ4位と低迷している。チャップマン自身も開幕から3週間は打率.303を記録していたが、その後の23試合は打率.122、32三振と悪夢のような内容だった。5月上旬の2週間では100マイル(約160.9キロ)を超える打球がわずか1本のみ。今季の打率.232、本塁打は1本にとどまり、不振からの復調に最も時間を要していることから批判の矢面に立たされている。
これまでにゴールドグラブ賞を5度受賞。怪我に泣いた2025年も、離脱がなければ素晴らしい1年を送れていたはずだと自負している。「たぶん一番つらかったのは、『サンフランシスコから追い出せ』と言われることだった」と吐露し、「人々が、こんなにもあっさり背を向けてしまうように感じると、気分のいいものではないよ」とショックを隠せない。
「チームメートのことを気にかけているし、ジャイアンツに対して誇りも持っている」。チームへの強い思いがあるからこそ力んでしまうという。それでも「実際に判断を下す立場にいる人たち……例えばバスター・ポージー編成本部長やオーナー陣、スタッフ、それにチームメートたちは、みんな僕を頼りにしてくれているし、信じてくれている」と感謝。周囲の理解が「どんな中傷よりもずっと大きな意味を持つ」と、必死に前を向いていた。
(Full-Count編集部)