いつ大谷翔平を休ませるか? ド軍が見つけた最適解…欠かせぬ戦力も「リセット必要」

ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】
ドジャース・大谷翔平【写真:黒澤崇】

復活の引き金となった「2日間のリセット」

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は3日(日本時間4日)、投打の二刀流として活躍する大谷翔平投手の「休養プラン」について語った。5月中に打者として2試合連続で欠場したが、チームは今、過酷なシーズンを戦い抜くための“最適解”を見つけつつある。

 打者・大谷が2試合連続でスタメンを外れたのは、5月13、14日(同14、15日)の本拠地・ジャイアンツ戦。13日は登板日で投手専念の「半日の休み」と「丸1日の休み」を立て続けに与えた。この決断について、指揮官は当時をこう振り返る。

「シーズン序盤は毎試合6回を投げていましたし、チームとしてのオフの日もありませんでした。彼と話し合い、トレーナー陣とも相談した結果、彼には一息つく時間、リセットが必要だと感じたのです。スタメンから外れるのはいつだって簡単な決断ではありませんが、あの2日間の休みは彼にとって本当に必要なことだったと思います。それが大きな要因です」

 事実、この休養を境に大谷のバットは完全に目を覚ました。翌15日(同16日)のエンゼルス戦から17試合連続出場を果たすと、その間は65打数27安打の打率.415、3本塁打、16打点、OPS1.229と凄まじい好成績をマーク。指揮官の決断が正しかったことを証明してみせた。一時期見られた苦戦について、監督は独特の表現で31歳を称賛した。

「ショウヘイは私たちが知っての通り、『世界に数台しかない超高級レーシングカー』のような存在です。非常に細かくチューニングされているため、どこかが少しでも狂うと、うまく機能しなくなってしまうところがあります。彼は自分の体の感覚にとても敏感です。ですから、疲労や、体調不良、移動の多さなど、何であれ調子を狂わせる要因があれば、それが打撃面での苦戦にも繋がってしまったのだと思います。しかし、今の彼は、今シーズンの中で最も素晴らしい状態にあると感じています」

「『今日は全力を出し切っても、明日は休める』と分かっていることには大きな価値」

 では、今後いつ大谷を休ませるべきなのか。指揮官は、本人の体調に関するフィードバック以外にも、休養を促すサインや指標が「いくつか要素はある」と明かした。

 マウンド上や打席でのわずかな仕草など、本調子ではない時の予兆を察知しつつも、ロバーツ監督が重視するのは選手のメンタルコントロールだ。

「選手自身が『明日は休みだ』と分かっていることで、精神的に解放される部分もあると感じています。今夜の試合に向けて『今日は全力を出し切っても、明日は休める』と分かっていることには大きな価値があります。今夜の試合がどうなるかはまだ分かりませんがね」

 実際にドジャースは、この日の試合で大谷に投打両面で全力を尽くさせた後、翌日には「丸1日の完全休養」を与える計画を立てているという。「もちろん、試合の行方次第で(代打などで)出場できる準備はしてもらうつもりです」と明かした指揮官だが、事前に休養日を設定することで、大谷が目一杯の出力でプレーできる環境を整えている。

 レギュラーシーズンだけで162試合。かつワールドシリーズ3連覇を目指すドジャースは10月のポストシーズンからが“本番”だ。ドジャースが導き出した「計画的かつ前向きな休養日の設定」という最適解は、二刀流のポテンシャルを最大限に引き出すための、最大の武器となる。

(Full-Count編集部)

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