議論呼ぶ大谷翔平の降板 わずか89球も…右手の出血じゃない、指揮官明かす“大局観”

ロバーツ監督、7回続投は「考えていたよ。考えていた」
【MLB】ドジャース 7ー0 Dバックス(日本時間4日・アリゾナ)
ドジャース・大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、敵地で行われたダイヤモンドバックス戦に「1番・投手」で投打同時出場し、6回2安打無失点で今季6勝目を挙げた。打っても3安打2四球の活躍。一方で球数が89球ながらも降板し、規定投球回には1イニング足りなかった。なぜ交代したのか。指揮官はベンチでのやり取りを明かした。
大谷は3回までパーフェクト投球を披露した。4回2死から初安打を許したものの、後続を断ってゼロに抑えた。6回は1死一、二塁のピンチを作ったが、キャロルを併殺打に打ち取り、ガッツポーズをみせた。6回を投げて被安打2、6奪三振1四球で無失点。防御率は0.74まで良化した。
バッティングでも、初回に二塁への内野安打を放つと、3回と4回には四球で出塁。9回の第6打席に右安打を放ち、1試合5出塁とした。1試合3安打は2試合ぶり今季6度目となった。出塁率はリーグ1位、OPSは同3位としている。
一方で右手から出血があっとはいえ、球数は89球だった。大谷を続投させることも十分に考えられた。ロバーツ監督自身も「考えていたよ。考えていた」とうなずく。しかし、考えが変わった場面があるという。7回表にフリーランドが適時打を放ったシーンだ。
「フリーランドの(タイムリー)ヒットで追加点を奪うまでね。だからその理由で(ジョナサン・)ヘルナンデスを軽く準備させていた。7点リードで7回のマウンドを彼(大谷)に投げさす(必要性を)考えた」という。大量援護があるなか、試合を落とすことは考えづらい。であれば、大谷は早く降板させて少しでも休ませることのほうが、最終的なメリットがあるのでは、と逡巡したようだ。
結果的に1イニング足りず、またも規定投球回クリアを大谷は逃した。サイ・ヤング賞を狙う上ではどうしても到達しておきたいところ。ロバーツ監督も「念頭に入れることはできる」と認めつつ「(大事なのは)プレーすること。チームにとって最適なマネージメントをしないといけない。3人(大谷、サンチェス、ミジオロスキーの争いを)考えたら、6月3日で決まることはない。まだたくさん日程が残っている」と、その目は遥か先を見ていた。
(Full-Count編集部)