佐々木朗希にド軍監督が異例の懺悔「すぐに期待しすぎた」 最多10Kを絶賛「自立した」

試合後、会見に臨んだドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:上野明洸】
試合後、会見に臨んだドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:上野明洸】

「これこそが我々が映像で見た男、そして我々が獲得を願った男だ」

【MLB】ドジャース 1ー0 エンゼルス(日本時間6日・ロサンゼルス)

 ドジャースの佐々木朗希投手は5日(日本時間6日)、本拠地で行われたエンゼルス戦に先発登板。7回を投げてわずか2安打無失点、渡米後最多となる10個の三振を奪う圧巻の投球を披露した。惜しくも4勝目は逃したものの、チームのサヨナラ勝ちを呼び込む熱投に対し、デーブ・ロバーツ監督は「これこそ我々が映像で見た男、そして我々が獲得を願った男だ」と手放しで賛辞を贈った。

 佐々木は立ち上がりからエンジン全開だった。フォーシームの最速は渡米後最速となる100.6マイル(約161.9キロ)を計測。さらに、鋭く落ちる決め球のスプリットが冴え渡り、エンゼルス打線から次々と空振りを奪った。

 最大のピンチは5回だった。1死二塁と得点圏に走者を背負ったが、後続を三ゴロ、そして空振り三振に仕んでピンチを脱出。ホームを踏ませない緊迫した投手戦の中で、マウンド上の佐々木は吠え、胸を叩いて感情を露わにする熱い一面も見せた。

 最終的に7回98球を投げきり、2安打無失点。2四球と課題の制球も安定し、相手左腕デトマーズとの熾烈な投手戦を演じて本拠地のファンを大いに沸かせた。

 試合後、ロバーツ監督は興奮を隠せなかった。「まさにその通り。これこそが、私たちが日本でのビデオで見て、ドジャースでも期待していた彼の姿だ」と称賛。これまで新しい環境への適応に苦しんでいた若き右腕を思いやり、こう続けた。

「私たちはみんな、彼が日本ですぐに見せていたような活躍をここでもすぐに期待しすぎていた。それはロウキに対して少し不公平だったかもしれない。しかし、彼は自分への疑念や厳しい時期を乗り越えて、いま明るい場所にたどり着いたんだ。今の彼は完全に一人の自立したメジャーリーガーだ」

 特に指揮官が絶賛したのが、メジャーのボールに対応するために握りを微調整したというスプリットだ。「投球のクオリティは素晴らしい。特にあのスプリットだね。皮肉なことに、今のスプリットの球速(90〜91マイル)は、彼が日本にいた頃の球速にとても近くなっている」と、完全復活を遂げた“魔球”に太鼓判を押した。

 試合のハイライトは、0-0のまま迎えた7回の続投シーンだった。すでに球数は85球を超えており、ベンチが動く選択肢もあったが、ロバーツ監督は佐々木にマウンドを託した。

「緊迫した展開で、別の投手にスイッチする選択肢も十分にあった。しかし、私は彼が7回のマウンドでどう対応するかを見たかったんだ。彼は逃げることなく、攻めの姿勢を崩さずにピンチを切り抜けた。精神的な大きな成長を見せてくれた」

 日本時代と遜色ない一貫性をメジャーの舞台でも証明し始めている佐々木。直近の6〜7試合のパフォーマンスを見ても「メジャー全体のどの先発投手と比較しても引けを取らない」と指揮官は語る。ドジャースの背番号11が、いよいよメジャーのマウンドを支配し始めようとしている。

(Full-Count編集部)

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