小笠原慎之介、年俸1.8億円でNPB復帰 古巣・中日が調査も…巨人に感じた「熱意」

「4月からずっと動向を見ていた」水野編成本部長が明かす獲得への執念
巨人は18日、小笠原慎之介投手の入団記者会見を東京ドームで行った。約1年半にわたる米国での挑戦に区切りをつけ、シーズン途中での日本球界復帰、そしてセ・リーグ首位を走る巨人への加入が決まった。古巣である中日、DeNAも動向を調査していた中、なぜ新天地に巨人を選んだのか。その舞台裏には強烈な「熱意」があった。
会見に同席した水野雄仁編成本部長は、今回の獲得が決して一朝一夕のものではなかったことを明かした。
「小笠原選手だけじゃなくて、アメリカに行っている全選手の調査と言いますか、動向は4月からずっと見ておりました。結果が出ている選手もいれば、出ていない選手もいて、獲得できる選手については調査はしてました。現実に動くというのは、ここ数週間の話なんですけども、動向はずっと注目しておりました」
巨人はシーズン開幕直後から、海を渡った左腕の投球やコンディションを逐一チェックし続けていた。水野編成本部長が「先発の一角として活躍してくれることを切に願っております」と語るように、リーグ優勝、そして日本一へのラストピースとして、水面下で熱い視線を送り続けていた。
中日時代には巨人の強力打線と何度も対峙し、「強いし、粘り強いチーム」という印象を持っていたという小笠原。他球団からの調査やアプローチもあった中で、巨人のユニホームを着る決断をした最大の理由を問われると、迷うことなくこう答えた。
「理由は、ジャイアンツの熱意がとてもあって、というところが一番の理由ですね」
中日との詳しい交渉過程については「相手様のこともあるので」と言葉を濁したものの、巨人が提示した誠意と熱いオファーが、左腕の心を大きく動かしたことは間違いない。東海大相模高の先輩である大城卓三捕手の存在も、頼もしい後押しになったようだ。
決め手は巨人の熱意「いろんな人が僕を見てくれていて」
「高校の先輩もいますし、ライデル(マルティネス)とも関係があるので。いろんな人が僕を見てくれていて。ライデルと言ったらデニーさん(巨人もいる。(中日時代に)僕も選手とコーチの関係だったので。」
契約は2027年までで、年俸1億8000万円(金額は推定)。新天地での背番号は「98」に決まった。水野編成本部長から「大きい背番号がいいということで98番になりました」と紹介されると、小笠原自身も「これまでずっと10番台を付けてやってきました。1度は大きい番号を付けてやってみようというのも、自分の中でもチャレンジ。その中でも98番は、僕の中でもすごい特別な番号でもある」と、こだわりをのぞかせた。
気になる今後の予定については、体調面を考慮しつつ、橋上監督代行らチームスタッフらと相談して決めていくというが、水野編成本部長の期待は大きい。
「我々の気持ちは、それはもう、ガンガン回ってもらいたいんですけど。現場の橋上代行や投手スタッフと十分話して調整して、力を出せるところでやってもらいたいのが一番です」
アメリカでの1年半を「自分の生まれた国じゃないところで生活する。1人の人間として色んな経験ができた」と振り返り、コンディションについては「バッチリです」と言い切った。
「1日でも早く東京ドームのマウンドに立って、しっかりその期待に応えられるように。チームの目標の日本一、まずはリーグ優勝ですけど、そこに貢献できるように頑張りたい」
今度はジャイアンツの救世主として最高の熱意に応えるためのマウンドに上がる。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)