「来年野球をやる気がない」 MLBの仰天提案に批判殺到…露骨な“金目当て”に米辟易

選手会に対して提示されたアマチュア選手獲得制度改革パッケージ
MLBが選手会に提示したアマチュア選手獲得制度改革パッケージが波紋を広げている。高校生の直接プロ入りルートをなくす案や、契約金の大幅削減などが盛り込まれた提案に対し、選手会が猛反発。ファンからも「良いことは一つもない」などと批判の声が殺到しており、物議を醸している。
米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」のJJ・クーパー編集長が18日(日本時間19日)に伝えたところによると、MLBは労使協定交渉の一環として新たな枠組みを提案した。その中で最も注目を集めたのが、高校生選手のドラフト資格を廃止し、アマチュア選手の獲得システムを大幅に再編するという衝撃的な内容だった。
提案にはドラフト会議の規模を現行の20巡目から12巡目へと大幅に縮小することが盛り込まれた。さらに、昨年の総額と比較して国内ドラフトの契約金総額を50%以上も削減するという。各指名選手の契約ボーナスを固定するハードスロット制の導入や、指名権トレードの拡大も含まれている。
この改革案では、新たに国際アマチュアドラフトの創設も提案されている。その契約金総額は国内のドラフトと同等の水準に設定されるという。これまでの交渉でMLB側は国際ドラフトの契約金プールをより低い水準に設定することを求めていたが、今回のパッケージ案で新たな基準が示される形となった。
腐敗対策などを理由に挙げるリーグ側に対し、MLB選手会は「野球界にとってまったくもってひどい一連の提案を行った」と怒りの声明を発表した。「次世代の選手たちの可能性を損ない、野球の未来を傷つけるものだ」と非難。今後5年間で約1612億円を超える選手報酬が削減されることへの懸念を強く打ち出している。
声明ではさらに「高校生および短大生を国内ドラフトから排除し、選手の基本的権利を破壊し、野球界から才能を奪うこと」と指摘。ドラフトの延期により「若い国際選手たちはプロキャリアをスタートさせる機会を失うことになる」と主張し、リーグ側の提案は誠実な交渉の水準に著しく達していないと一蹴した。
若い選手の収入や選択肢を減らすようなオーナー側のコストカット案に対し、ファンからは来季のロックアウトを心配するなど悲観や批判の声が相次いでいる。「もし承認されたら大惨事だ」「オーナーたちの経費削減以外に、この提案のメリットは何なんだ?」「これはサラリーキャップの話よりもひどい(笑)」と怒り心頭だ。
さらに批判の声は止まらず「自分たちで選手を育成するのが嫌なくらいケチだから、大学に育成を丸投げしようとしているんだ」「これはひどい」「これは大惨事になる。野球界にとって良いことは一つもない」「野球界にとって本当にひどい提案だ」「選手会はこの案を全く支持していないし、ほぼ間違いなく同意しないだろうね」「つまりオーナーたちは来季野球をやる気がないってことだ。提案するもの全部が選手への嫌がらせみたいなもの。これはひどい争いになるぞ」といった声が寄せられた。
(Full-Count編集部)