DeNA→ロッテで新境地…ジャクソンの“6.06” 奪三振激増、魔球「31.4」の脅威

ロッテのアンドレ・ジャクソン【写真:球団提供】
ロッテのアンドレ・ジャクソン【写真:球団提供】

リーグ屈指のストレートでローテーションの柱に

 来日3年目を迎えた今季、ロッテに加入したアンドレ・ジャクソン投手。DeNA時代には来日1年目の2024年から先発の軸として活躍し、日本シリーズ優秀選手賞も獲得した。昨季は2年連続で規定投球回をクリアし、10勝、防御率2.33という好成績をマークした。

 ロッテ加入後、やや安定感を欠く試合も見られたものの、チーム最多の12試合に先発し、昨季を上回る奪三振率をマークするなど力強い投球を続けている。今回は、先発陣をけん引する助っ人右腕のピッチングスタイルを紐解いていく。(数字はすべて2026年6月19日終了時点)

 投球の軸となるのは、全投球の約4割を占める威力抜群のストレートだ。ここまでリーグ2位の平均球速152.52キロを記録し、昨季の平均151.6キロからさらに球威が向上した。2日のヤクルト戦では今季自己最速となる157キロをマークした。

奪三振を支える直球とチェンジアップ

 球威を増したストレートは空振りを奪える球種として機能している。今季のスイング奪空振り率は昨季の13.9%から17.6%へ上昇し、リーグ平均の16.7%も上回っている。さらに、ストレートに次いで投球割合が高いチェンジアップも、昨季に続いて30%台の高いスイング奪空振り率を記録。同球種は従来のわしづかみの握りに加え、中指を立てる「キックチェンジ」の握りでも多投しており、左右を問わず打者から空振りを奪える武器となっている。

 奪三振増加の背景には、配球の変化も大きく影響している。追い込んでからの投球割合では、ストレートが約半数を占めていた昨季から、今季は38.9%にまで減少。その分、チェンジアップの割合が昨季より11.2ポイント高い31.4%と、決め球としての活用がより顕著になっている。2ストライクから奪空振り率の高い球種を積極的に選択するようになったことが、今季の奪三振増加につながっているようだ。

 また、今季は先発12試合中9試合で6イニング以上を投げ抜いており、チーム2位の平均投球回6.06を記録している。DeNA時代は5回で降板することも少なくなかったが、今季は貴重な「イニングイーター」として先発陣をけん引。先発平均投球回がリーグワーストの5.38に沈むロッテにおいて、その存在は際立っている。

 球威が増したストレートと、効果的なチェンジアップで奪三振を増やしているジャクソン。エースの種市篤暉投手の長期離脱など、若手投手陣が苦戦するなか、剛腕助っ人に対する首脳陣の期待は大きい。進化を続ける背番号42のパフォーマンスに、今後も注目したい。

(「パ・リーグ インサイト」データスタジアム編集部)

(記事提供:パ・リーグ インサイト

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