大谷もサッカーも… U12桑田監督が示す、世界で活躍する“共通点”「耐える時代じゃない」

最終トライアウトを見守り笑顔を見せる侍ジャパンU12代表・桑田真澄監督【写真:黒澤崇】
最終トライアウトを見守り笑顔を見せる侍ジャパンU12代表・桑田真澄監督【写真:黒澤崇】

「第12回 BFA U12アジア野球選手権」の最終トライアウト開催

 8月9日から中国・杭州で行われる12歳以下による国際大会「第12回 BFA U12アジア野球選手権」の代表を選考する最終トライアウトが27日、東京都内で行われ、侍ジャパンU12代表の桑田真澄監督(オイシックス新潟CBO)が参加した。桑田監督はドジャース・大谷翔平投手やW杯で日本代表が活躍するサッカーなどに言及し、新時代の指導法の大切さについて語った。

「高校(PL学園高)時代以来」という背番号「30」が入った“JAPAN”のユニホーム姿を披露した桑田監督は、動画応募による1次トライアウトを突破した小学6年生33人のプレーを食い入るように見つめた。「最初はみんな緊張していて動きが硬かったんですけど、徐々に本来の自分の動きができてきて、楽しく3時間(の選考を)取り組んでくれたんじゃないかなと思います」と相好を崩した。

 北は北海道から、南は沖縄まで全国から集まった精鋭33人について、「思ったようなレベルの選手が集まってくれた」といい、限られた活動期間の中で「潜在能力を最大限に発揮させてあげられるようにやっていきたい」と意気込む。自身の小学6年の頃について問われると、時代が違うと前置きしつつ「我々の時はたくさん走って、たくさん投げて、辛いことを耐えてという時代でした。殴られなかった日はないし、水も飲めなかった。それが正しいと言われていた指導法でした」と振り返った。

 時代が移ろうにつれ科学的トレーニングが推進され、自身の時代とは指導法も技量も進化してきている。大谷やダルビッシュ有(パドレス)や山本由伸(ドジャース)、岡本和真(ブルージェイズ)や、サッカー日本代表のように、競技を問わず世界で活躍する選手が続出している要因はそこにあると言う。「彼らは効率的、合理的な練習をしてうまくなって、世界でトップに立っています。我々と同じように水飲んじゃいけないとか、朝から晩まで長時間練習しているかというと、していないですよね。やはり時代に即したベストな指導法ってあると思います。僕は、今の若い選手たちはすごく頑張っていると思います」と評価する。

 もちろん、国際大会に出場するからには勝利にこだわる姿勢は崩さない。「ずっと勝負の世界で生きてきましたから。選ばれた選手たちとベストを尽くして、一つでも上にいけるように頑張りたい」と、現役時代に通算173勝を挙げたノウハウを選手たちと共有しながら、アジア王者を目指す。

 最終トライアウトは28日まで2日間開催。その後、15人に絞り込み、戦う集団を作り上げていく。

(内田勝治 / Katsuharu Uchida)

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