前田健太、2勝目も「悔しすぎる」 9回2死で交代時“逃亡”は「吉井さん戻ってくれるかなと」

今季2勝目のお立ち台でイラストを披露する楽天・前田健太【写真:加治屋友輝】
今季2勝目のお立ち台でイラストを披露する楽天・前田健太【写真:加治屋友輝】

9回途中1失点でNPB通算99勝目「完封したかったです」

■楽天 4ー1 日本ハム(4日・楽天モバイル最強パーク)

 楽天の前田健太投手が4日、楽天モバイルパークで行われた日本ハム戦に先発し、8回2/3を5安打1失点で今季2勝目を挙げた。広島時代の2014年以来、実に12年ぶりの完封勝利に迫りながらの交代劇に、ヒーローインタビューの第一声は「悔しすぎる。くそー、すみませんでした!」。それでもベテランの巧みな投球術で、チームは2連勝でカード勝ち越しを決めた。

 早くも今季4度目の対戦となった日本ハム打線相手に、8回までわずか3安打で二塁すら踏ませない快投だった。ファンの大声援を受けて上がった9回のマウンド。先頭の清宮幸の中前打、マルティネスの内野安打などで1死一、三塁のピンチを招くと、野村の投ゴロの間に1点を失った。完投勝利でも2015年以来11年ぶりだったが、吉井監督はベンチを出た。

 その瞬間、センター方向に歩いていった右腕。「いや、時間稼ごうかなと。センターに行ったら吉井さんも戻ってくれるかなと思ったんですけど、さすがに無理でした」と笑いを交えて心境を明かした。

 それでも藤平がレイエスを遊ゴロに仕留めてゲームセットとなり「うれしい、悔しい、ですね。完封したかったです。でもそこは個人のことなので、結果的にチームが勝ってこうやって終われたのでよかったと思います」。複雑な思いを胸にしまい、視線を上げた。

「まだこうやって簡単に完封させてもらえないということは、まだまだ僕も成長できるし、次の機会にできればホームでもう一度、9回のマウンドに上がれるように努力したいなと思います」

 この日の勝利でNPB通算99勝。節目の白星、さらにはこの日届かなかった“最後”まで、背番号18が先発の役目を全うする。

(町田利衣 / Rie Machida)

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