「パワーが足りない」と謙遜も…本塁打0のロッテ大木が手応えつかんだ三塁打
8月29日の2軍西武戦で中堅フェンス直撃の三塁打
「レフトに打つ意識でずっとやってきたんですけど、追い込まれた時に使えればいいわけであって、若いカウントの時はしっかりいい打球を打てるようにするというのを意識してやっていた。若いカウントの時にいい打球が出たというのは、進歩したかなと思います」
ロッテの大木貴将内野手は、8月29日の西武戦との2軍戦で今季初の三塁打を放った。
大木は、反対方向へ低い打球を打つのが特徴の選手。この日の第2打席、西武の田村が投じた2球目ストレートを振り抜くと、打球はグングンと伸びていき、あともう少しでホームランというセンターフェンス直撃の三塁打となった。
「金属の時にホームランは打ったことはありますけど……」と話すように、俊足巧打タイプで長打が少ない大木は、8月1日に行われた国士舘大との練習試合で本塁打を放ったが、プロ入り後に公式戦で放った本塁打は1軍、2軍ともに「0」。
なぜ、あの打席でフェンス直撃の三塁打を放てたのか、本人に直接聞いてみると大木は「しっかり振れたし、インコース寄りだったので、力強くできたからあそこまで飛んだんじゃないかなと思いました」と説明し、「入らないあたりが、パワーが足りないということですね」と笑顔で振り返った。
この時、大木は「タイミングの取り方、どのポイントで飛ぶかというのは、あの当たりで少しはつかめたんじゃないかなと思います」と手応えを感じたという。反対方向への鋭い打球だけでなく、長打も打てるようになれば、打撃面での幅が広がっていきそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)