故郷を襲った大震災「笑っている自分に罪悪感」 ド軍37歳が帽子に記した“誓い”

パドレス戦に出場したドジャースのエリエセル・アルフォンゾJr.【写真:荒川祐史】
パドレス戦に出場したドジャースのエリエセル・アルフォンゾJr.【写真:荒川祐史】

ロハスはベネズエラ地震で家族を亡くしたアルフォンゾJr.に哀悼の意

【MLB】パドレス 5ー2 ドジャース(日本時間6日・ロサンゼルス)

 ドジャースのミゲル・ロハス内野手が5日(日本時間6日)、本拠地のパドレス戦に「7番・三塁」で先発出場し、2打数1安打をマークした。試合後、ロハスはベネズエラ大地震で家族を亡くしたエリエセル・アルフォンゾJr.捕手へ深い哀悼の意を表明。自身も母国の惨状に胸を痛める中、ベネズエラ出身のベテランとして、悲しみのメジャーデビューを果たした26歳捕手を全面的に支えていく決意を語った。

 アルフォンゾJr.は4日(同5日)にメジャー昇格の吉報を受け取った直後、倒壊したホテルの瓦礫の下から妹と義母が遺体で発見されるという悲劇に見舞われた。元大リーガーである父親のエリエセル・アルフォンゾと2008年以来の旧知の仲であるロハスは、「訃報を聞いた瞬間は本当にショックだった。家族のような付き合いだった」と沈痛な面持ちで振り返った。

 この日、ロハスは自身の帽子にアルフォンゾの姓とともに、ベネズエラ球界の先輩でもある父親の愛称を交えて「強くなれ、マタタン」と書き込んでプレー。「彼個人だけでなく、家族全員に向けたもの。今の自分にできるのはそれくらいだった」と、帽子に込めた誓いを明かした。

 ロハス自身、現役生活の中で祖父母や両親を亡くした過酷な経験を持つ。それだけに故郷のベネズエラが地震の惨禍にある中でプレーを続ける葛藤は一際深い。「常に現地を心配してしまう。ここで野球を楽しみ、笑っている自分にどこか罪悪感を覚えてしまうのが一番辛い」と、複雑な胸中を吐露した。

 それでも「野球は家族を幸せにするための生業であり、自分という人間そのもの」と言い切るロハスは、過酷な運命に直面しながらも「9番・捕手」で堂々と先発マスクを被ったアルフォンゾJr.の姿勢を「心から誇りに思う」と称賛。試合後に「前を向いて進む」と気丈に語った後輩に対し、「チームとして彼のそばに寄り添い、この辛い時期を一緒に乗り越えていく」。クラブハウスの精神的支柱として力強くサポートを誓った。

【実際の様子】ド軍ロハスが記した“メッセージ” 家族を亡くした同僚に届けた思い

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